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【日本株週間展望】上昇一服、手がかり材料乏しく-米景気対策を注視

  • 米国では製造業や住宅関連の経済指標控えるが、市場予想はまちまち
  • 米民主党大会での政策見極め、世界景気の回復期待で下値も限定か

8月3週(17ー21日)の日本株は上昇一服となる見込み。海外での重要指標などイベントに乏しい中、株価が高値圏まで戻したことでいったん様子見ムードが強まりそう。

  米国株堅調を追い風にTOPIXは6月高値に接近した。2週のTOPIXは週間で5%高の1623.38と続伸。日米の企業決算が峠を越え、戻り売りをこなしてさらに上値を追う動きは限定的だが、中国経済は工業生産主導の回復が続くなど、世界経済が底入れしつつあるとの期待は根強く、下値も限定されそう。経済指標としては国内で17日に4-6月期の国内総生産(GDP)速報値、19日に7月の貿易統計がある。

  米経済指標では17日に8月のニューヨーク連銀製造業景況指数、18日に7月の住宅着工件数、20日に8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予定される。ニューヨーク連銀は14.5(前回17.2)に、フィラデルフィア連銀は21(同24.1)に鈍化する半面、住宅着工は123万戸(同118.6万戸)への増加が見込まれ、予想はまちまち。

  一方、米追加経済対策について、民主党のペロシ下院議長は13日、共和党側が全体の規模で折り合う用意ができた時に協議に戻ると述べた。なお不透明なものの、仮に合意できれば株価の押し上げ要因となりそう。また、米大統領選に向けて民主党全国大会が開かれる。19日のハリス氏の副大統領候補の指名受諾演説、最終日の20日のバイデン氏の大統領候補の指名受諾演説で、目新しい政策内容が明らかになるか注目される。

《市場関係者の見方》

三井住友DSアセットマネジメントの石山仁チーフストラテジスト

  「カタリスト(触媒)不足で上値は重いと予想している。超低金利の流動性相場かつ将来の利益拡大が見込まれるテクノロジー中心の米国株へのフォローの風は収まっていない。米国は景気回復の初期に入り、7-9月期以降の回復も実現しそう。ただ、好決算を織り込み、第4次経済対策のめどが立っていない中では、米国株の上値も重くなろう。米国株高や新興国株高に伴う投資家のアセットアロケーションの調整が足元では日本株高にもつながっていた。海外要因に期待できず、日本独自の好材料が見当たらない中では、株高の持続性に不透明感が残る」

SMBC信託銀行の佐溝将司マーケットアナリスト

  「足元の米国の経済指標も悪くはないため景気に対する極端な不透明感はない一方で、相場が一段高となるためには材料不足。日経平均は2万3000円付近で小動きとなりそう。米国の長期金利が一段と上昇することになれば、これまで株高を支えてきた最大の要因が崩れるとの観点から警戒が広がりそうだが、FRBも緩和姿勢を崩さないとの見方が優勢であるため基本的には今の水準で留まるとみている。米国の追加的景気対策を巡る議論は難航しているが、やるやらないではなく規模でもめている状況なので、妥結はするだろうとの楽観が相場を支えるだろう」

続伸
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