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コロナ後の世界、ドル覇権失いインフレ復活も-ソロス氏の時代再来か

  • 10年続いた米国資産とドルの優位を一変させる大転換が起きる可能性
  • 金と商品、ドル以外の通貨アウトパフォームし為替レート激しく変動

マクロファンドマネジャーのベン・メルクマン氏は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の未来に目を向け、10年続いた米国資産とドルの優位を一変させる非常に大きな転換が起きると予想した。

  メルクマン氏はブルームバーグ「フロントロウ」のインタビューで、「米株市場のパフォーマンスは全てを大きく上回り、米国のクレジットには信じられないほどの資金が流入し、米国のプライベートエクイティー(PE、未公開株)、ベンチャーキャピタル、不動産、債券市場、その全てがドルを極めて高い水準に押し上げた」とこれまでを振り返った。

  ヘッジファンド運営会社ブレバン・ハワード・アセット・マネジメントの元パートナーで、ライト・スカイ・マクロの最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)を務めるメルクマン氏はその上で、「このような状況下で、全てとはいわないが、その多くの部分が逆転すると私には確実に思える」と主張した。

  新型コロナのワクチン開発が成功するかどうかにかかわらず、株式と債券がごくわずか、またはマイナスのリターンしか生まず、ドルが覇権を譲り渡す時代に世界が突入したとメルクマン氏は考えている。それは低金利と低成長、巨額の財政赤字、インフレの復活、米国の力と影響力の低下が恒常化する世界だ。

  金と商品、ドル以外の通貨がアウトパフォームし、外国為替レートが激しく変動し、中央銀行が選挙で選ばれた政治家に従属するその世界では、マクロトレーダーが再び「ウォール街の王」になる。

  「これは重大な政策の誤りであり、政策担当者はこの状況で結果をコントロールできない」とメルクマン氏は指摘。ジョージ・ソロス氏やスタンリー・ドラッケンミラー氏、ポール・チューダー・ジョーンズ氏、ルイス・ベーコン氏のようなトレーダーが何年も常に20-30%のリターンを残していた1980年代、90年代の「黄金時代」の再来が確実にあり得ると語った。

出典:ブルームバーグ)

Discretionary macro funds have lagged behind the industry

原題:Melkman Sees ‘Glory Days’ for Macro Traders in Post-Virus World(抜粋)

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