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米新規失業保険申請、パンデミック以降初めて100万件を下回る

更新日時

先週の米新規失業保険申請件数は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が3月に始まって以降初めて100万件を下回った。感染拡大ペースが鈍化する中、米国の景気回復が幾分勢いを取り戻しつつある状況が示唆された。

キーポイント
  • 新規失業保険申請件数(8月8日終了週)は、通常の州プログラム下で前週比22万8000件減の96万3000件
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は110万件だった
  • 州プログラム下での失業保険の継続受給者数は、8月1日終了週に1550万人に減少
    • 4月初旬以来の低水準
    • 市場予想の中央値は1580万人
    • 前週は1610万人だった
Filings for U.S. unemployment benefits fall to lowest level since March

  新型コロナの感染拡大ペースがやや減速する中で申請件数が市場予想より大きく減少したことは、感染のコントロールが経済にとっていかに重要かを浮き彫りにした。今回の減少はまた、7月末に失効した週600ドルの失業保険給付上乗せが失業者の求職意欲を低下させていたとする一部事業者や共和党の主張を補強する可能性がある。

  ムーディーズ・アナリティクスで金融政策調査の責任者を務めるライアン・スイート氏は、「レイオフのペースが緩やかになり始めてきたのは明らかだが、失業保険給付を申請する人の数は依然として極めて多い」と指摘。「労働市場と経済全般の両方に関する懸念は、財政投入による追加の刺激策を緊急に成立させようという機運が欠けていることだ。米経済には一段の財政刺激が必要だ」と述べた。

  先週の新規失業保険申請件数は、カリフォルニアやフロリダなどこのところ感染拡大が見られていた州を含む大半の州で減少した。同件数は季節調整前の数字では前週段階で既に100万件を割り込んでいた。先週は前週比15万6000件減の83万2000件。

  連邦政府のパンデミック失業支援(PUA)プログラムに基づく新規失業保険申請は、8月8日終了週に48万8622件。PUAは自営業者や単発の仕事を請け負うギグワーカーなど、各州が設けている通常の失業保険では対象外となる労働者に適用されている。

  PUAを含む全てのプログラムに基づく継続受給者数は、7月25日終了週に2830万人に減少。この数字はPUAに基づく継続受給者が実際より多く集計されことを反映している可能性が高いが、約3カ月ぶりの低水準となった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原文:U.S. Jobless Claims Below 1 Million for First Time in Pandemic(抜粋)

(統計の詳細や市場関係者の見方を追加して更新します)
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