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中国の株式投資家、早くも銘柄物色-習氏の経済新戦略「双循環」で

  • 共産党は国内外の双方から発展促進する「双循環」戦略打ち出す
  • 党の指導が利益生むこと多い、投資家は従うことが習慣に-交銀国際

中国共産党の習近平総書記(国家主席)が7月に主宰した政治局会議で強調された国内外の双方から経済発展を促進するという「双循環」方針は、株式投資戦略にとって気の利いた表現には聞こえないかもしれない。だが、9兆5000億ドル(約1014兆円)規模を誇る中国株式市場の投資家の関心を集めるには十分となっている。

  党中央政治局は先月、双循環戦略が中国の長期発展にとって極めて重要だと指摘。世界のサプライチェーンとの強い関わりを保ちつつ、高まる外部リスクを受けて国内経済の力を増強することを目指す。

  ドイツ銀行の中国担当チーフエコノミスト、熊奕氏(香港在勤)は「中国の今後の成長モデルは日本や韓国よりも米国に近いものになると当局は構想しているようだ」と分析。「企業判断を方向付ける上で国外消費者よりも国内消費者の好みが重要視されるだろう」と話す。

  中国本土市場で支配的な何百万人もの個人投資家は新たな投資テーマに殺到しており、共産党の方針に対する投資家の反応は一部銘柄で顕著となっている。特に最近は国防や消費者関連、衛星銘柄の値上がりが目立っている。

Defense, consumer and satellite stocks outperform amid domestic shift

  新たに打ち出されたアプローチについて詳細は今のところ乏しい。習主席は先月30日に開かれた政治局会議の数日前、保護主義の高まりや世界経済の落ち込みの中で、「巨大な国内市場という強みを十分に発揮しなければならない」と企業経営者らとの集まりで強調していた。

  米中間の対立が激しくなり、経済成長に向けた中国依存の低減を他国が模索するタイミングで、中国の新戦略は欧米への依存を事実上引き下げる狙いだ。

  共産党は10月に開く第19期中央委員会第5回総会(5中総会)で、新たな5カ年計画の概要を示す見込みで、内需の底上げに向けた具体的な政策が策定される可能性がある。

  交銀国際の洪灏チーフストラテジストは「中国では共産党の指導が最終的に相当な利益を生むことが多く、国内投資家は指導に従うことが習慣になっている」と語った。

原題:China Investors Pick Winners From Xi’s Big New Economic Mantra(抜粋)

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