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香港の周庭氏ら逮捕は「人権の蹂躙」-超党派議連が中国に抗議声明

  • 国安法に基づく捜査共助拒否、入国希望者に就労ビザ緩和を要請へ
  • 自民、立憲、国民、維新など約30人が参加-超党派議連

香港市民の人権保護を目指す超党派の「対中政策に関する国会議員連盟」が12日、香港警察が民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏らを国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕したことについて、緊急の抗議声明をまとめた。

  声明では、香港当局が市民や報道機関に圧力をかけ、思想や報道の自由、基本的人権を蹂躙(じゅうりん)する行為は許されるものではないとして、中国共産党および香港政府に強く抗議。「一国二制度」の原則に基づき、香港市民の自治と自由を守る義務を果たすことを求めた。

  日本政府に対しては、中国・香港政府からの国安法に基づく捜査共助には応じないことを求め、日本への入国を希望する人に対し、就労ビザの緩和など受け入れ態勢の強化も求めた。

TOPSHOT-HONG KONG-CHINA-POLITICS

警察に連行される周庭(アグネス・チョウ)氏(8月10日)

  香港では10日、民主派団体「香港衆志(デモシスト)」の創設メンバーで活動家の周庭氏や、メディア界の大物で民主活動家の黎智英(ジミー・ライ)氏らが国安法違反の疑いで逮捕された。ライ氏はメディア企業ネクスト・デジタルの会長で、同社の香港紙「蘋果日報(アップル・デイリー)」は、民主主義の論調で知られていた。チョウ、ライ両氏は12日未明までにいずれも釈放された。

  同議連の共同代表を務める自民党の中谷元・元防衛相は記者会見で、国家安全維持法は、「一国二制度を崩壊させたと思わざるを得ない」と指摘。自由のために戦う香港の人々の気持ちを支持し、支援を続ける意向を示した。同じく共同代表で国民民主党の山尾志桜里衆院議員も、「断固として国際社会は非難していかないといけない」と語った。

  記者会見には中谷、山尾両氏のほか、自民党の長島昭久、立憲民主党の桜井周、日本維新の会の串田誠一各衆院議員らが同席した。長島氏によると、議連には約30人が所属している。

  逮捕された活動家らのうち、日本語にも堪能なチョウ氏はツイッターや日本のメディアなどを通じても自らの考えを発信していた。逮捕後はハッシュタグ「#FreeAgnes」「#周庭氏の逮捕に抗議する」がツイッターのトレンド入りした。NHKによると、チョウ氏は保釈後、「今まで4回逮捕されたが、正直、今回は一番怖かった」と記者団に述べた。

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