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英シティー黒人専門職「悲惨」か-ラッパーと呼ばれ、Nワードの歌も

  • 英大手銀の黒人CEOや会長はゼロ-変化はかつてなく遠く見える
  • 上級管理職のダイバーシティーを推進する必要あるとウィンターズ氏

英銀上位のトップが最近数週間のうちに相次いで公式ステートメントを出し、黒人男性および女性の上級管理職に占める割合の改善を図ると表明した。

  HSBCホールディングスのノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は、2025年までに上級職の黒人バンカーの数を倍増させると行員宛ての文書で約束した。

  ロイズ・バンキング・グループのアントニオ・ホルタオソリオCEOは「人種アクション」プランを公表。バークレイズのジェス・ステーリーCEOがブルームバーグテレビジョンに対し、「われわれはステートメントから離れ、今後の積極的な対応策に踏み込むことが必要だ」と述べた翌日、上級管理職のダイバーシティー(多様性)を推進する必要があるとスタンダードチャータードのウィリアム・ウィンターズCEOが話す様子も放送された。

  しかしカメラから離れると、金融業界では変化はかつてなく遠く見える。英大手金融機関の黒人CEOや会長の数はゼロであり、シティー(ロンドンの金融街)の会社で働く黒人社員らは、日々直面している試練を口にする。

Mark Kamugisha handout

マーク・カムギシャ氏

Source: Kamugisha

  カジュアルフライデーに白いスニーカーを履いて出社したあるトレーダーは、先輩からラッパーのようだと言われた。

  人気ラップ歌手カニエ・ウェストさんのヒット曲「ゴールド・ディガー」をヘッドトレーダーがチームで歌い、Nワード(Nから始まり黒人を意味するタブー語)を含む全歌詞を聞かざるを得なかったケースもある。

  自分を知っているマネジャーでさえ、名前を間違って発音すると話す人もいる。

  シティーの複数の会社で勤務した経験を持つコンサルタントのマーク・カムギシャ氏は「シティーでの黒人専門職の経験は悲惨なものだ。出世は不可能であり、同等の職務であれば報酬は常に自分の方が少ない」と振り返った。

原題:Dire Experiences of Black Finance Workers Jar With CEO Pledges(抜粋)

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