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オアシス、ファミマTOB前に特別配当を要請ー1株最大1062円

更新日時
FamilyMart Stores As Itochu Making $5.6 Billion Bid for The Chain
Photographer: James Whitlow Delano/Bloomberg
FamilyMart Stores As Itochu Making $5.6 Billion Bid for The Chain
Photographer: James Whitlow Delano/Bloomberg

香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントは6日、ファミリーマートに対し、伊藤忠商事が実施中の株式公開買い付け(TOB)の決済前に1株当たり最大1062円の特別配当を要求すると発表した。

  オアシスの声明文によると、伊藤忠が提示した買い付け価格1株2300円は、ファミマのTOBを検討する特別委員会のアドバイザーであるPwCアドバイザリーが算出した1株2472ー3040円という価値の下限を下回っており、ファミマ自身も買い付け価格が低過ぎることを認めていると指摘。

  非上場化に向けてはファミマの取締役は公正な価値を担保する義務を負っており、同社に対し、「伊藤忠だけでなく全ての株主が公正な価値を享受できるよう特別配当を発表することを強く要請する」と訴えた。

  オアシスが運用するファンドがファミリーマート株を保有している。オアシスの創業者で最高投資責任者(CIO)のセス・フィッシャー氏は電子メールで、特別配当または伊藤忠との協議継続を通して、全ての株主にとって公正な価格となるよう、ファミマの経営陣や取締役会と協力することを望んでいると説明。

  店舗開発による収益性の向上やサプライチェーンの最適化などのシナジーを含めたファミマの価値は、PwCアドバイザリーが算出した価値の上限である1株3040円を大幅に上回る可能性があると考えているとし、やむを得ない場合は、法的選択肢を検討しても構わないと述べた。

  伊藤忠の鉢村剛CFOは5日の決算発表会見で、「ファミリーマートにTOB価格2300円以上の価値があるとは全く考えていない」と述べた上で、不成立ならばTOBを断念すると発言していた。

  オアシスの声明発表後、ファミマ株は一時前日比1.7%高の2350円まで上昇した。

  ファミマの広報担当、大月新介氏は電話で、オアシスから要請を受け取ったことは事実とした上で、対応については協議中と述べた。

(オアシスとファミマのコメントを加えて記事を更新します)
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