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【債券週間展望】利回り曲線にスティープ化圧力、超長期債の入札続く

8月第2週(11日-14日)の債券市場では利回り曲線にスティープ(傾斜)化圧力が掛かりやすいと予想されている。夏季休暇で投資家の減少が見込まれる中、流動性供給入札を皮切りに超長期国債の入札が5週連続で行われることに対する警戒感が背景にある。

市場参加者の見方

◎SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • 超長期の入札が続くことで需給は緩和方向。入札結果を順次見極めていく必要はあるが、25年超の市場残存額が増えていくことへの不安はある
  • 残存15.5年超39年未満の流動性供給入札は、ディーラーのカバー需要はあっても、イールドカーブがつぶれる中で投資家需要は不透明
  • 10年金利がマイナス圏には下がりづらいことを確認しており、20年債の0.4%割れ、30年債の0.5%台前半は上値が重く、今の水準でも需要が集まるのか確かめたい
  • 7月の入札が順調だったからと言って、8月もそうなるとは限らない
  • 長期金利の予想レンジはゼロ%~プラス0.025%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 将来的な国債増発への警戒感から相場の上値が抑えられている
  • 一方、強力な金融緩和策や投資家の押し目買いが下値を支え、相場の方向感は定まりづらい
  • 国内景気の緩やかな回復見通しに変化はなく、景気底打ち見通しが続くことで、投資家は上値追いには慎重な姿勢を維持するだろう
  • マイナス利回りの国債を買い進む動きは限られ、超長期国債に投資家の押し目買いが続くだろうが、夏休みで市場参加者の減少も予想される
  • 長期金利の予想レンジはマイナス0.02%~プラス0.03%


国債入札予定

対象年限発行予定額
12日

流動性供給

(残存15.5年超39年未満)

5000億円程度
14日

流動性供給

(残存5年超15.5年以下)

5000億円程度

日銀オペ予定

対象年限直近の通知額
13日1-3年4200億円
3-5年3500億円
5-10年4200億円

主な材料

  • 11日:7月の景気ウオッチャー調査
  • 12日:7月の米消費者物価指数(CPI)
  • 14日:7月の中国の小売売上高・鉱工業生産
  • 14日:7月の米小売売上高・鉱工業生産
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