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Photographer: Steven Puetzer/Getty Images
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ヘッジファンドが絶え間ない米国株高に一段と強気に-顧客は慎重姿勢

  • ロング・ショートト比率は10年余りで最高-モルガン・スタンレー
  • S&P500種が年末に向け下落すると予想した顧客は約75%
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Photographer: Steven Puetzer/Getty Images

米株式相場の絶え間のない上昇は、ヘッジファンドを勇気づけると同時に彼らの顧客の不安を招いている。

  モルガン・スタンレーのプライムブローカレッジ部門の集計データによれば、株式に強気な投資と弱気な投資の両方を行うプロの運用担当者による先月のロングポジション(買い持ち)はショートポジション(売り持ち)の約1.9倍と、10年余りで最大となった。S&P500種株価指数は同期間に5.5%上昇し、7月としては2010年以来最高のリターンとなり、8月最初の3営業日も続伸している。

  一方でヘッジファンド投資家を対象とした同社調査では、回答者の4分の3近くが年末のS&P500種を3300未満と予想した。同指数は5日に3327.77で終了し、株価収益率(PER)は約26倍。

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出所: モルガン・スタンレー・プライムブローカレッジ

  新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっているにもかかわらず、株価が反発し、バリュエーションが20年ぶりの高水準にある例年にない米国株の状況を巡り、市場参加者の見方は割れている。モルガン・スタンレーの調査対象の投資家は、新型コロナ危機や景気低迷、11月の大統領選挙などを市場にとって最大のリスクに挙げた。一方で相場の波に乗ることを投資家から期待される立場にあるヘッジファンドは、好機を見逃すことを恐れている。

  現時点では、こうした意見相違がヘッジファンドからの顧客離れを引き起こしてはいない。実際、ロング・ショート戦略のヘッジファンドへの投資意欲は前四半期に少なくとも2年ぶりの高水準に達したことが同社のデータで示された。

  モルガン・スタンレーは先週の顧客向けリポートで「相場上昇の一部を見逃したもののヘッジファンドの運用成績は4-6月(第2四半期)に良好だったと投資家は受け止めた」と指摘し、約「9割の投資家はヘッジファンドの運用成績を予想以上だと見ていた」と付け加えた。

  ヘッジファンド・リサーチのデータによれば、株式重視のヘッジファンドの4-6月期のリターンは13%。S&P500種の20%の上昇に比べれば見劣りするものの、同業界の四半期パフォーマンスとしては1999年以来の高水準。

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原題:
Hedge Funds Embrace Relentless Stock Rally as Clients Grow Wary(抜粋)

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