米国株が続伸、追加経済対策の行方注視-金は2000ドル台
Brendan Walsh1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。
4日の米株式相場は小幅続伸。新型コロナウイルス危機に対応する米追加経済対策の協議が続き、投資家はその行方を見守った。米国債は反発。5年債利回りが過去最低を更新した。
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S&P500種株価指数は前日終値をはさんでもみ合ったが、プラス圏を確保して終了。原油高を背景にエネルギー銘柄が上昇をけん引した。金融株は軟調。保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は4-6月(第2四半期)の純損益が79億ドルの赤字となったことを材料に売られた。
S&P500種は前日比0.4%高の3306.51。ダウ工業株30種平均は164.07ドル(0.6%)高の26828.47ドル。ナスダック総合指数は0.4%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し0.51%。
S&P500種はコロナ前につけた過去最高値まで3%足らずという水準にあり、米経済の行方を大きく左右する追加経済対策協議を株式投資家は注意深く見守っている。ただ、共和党と民主党の間に残る溝は依然として大きい。マイク・パイル氏が率いるブラックロック・インベストメント・インスティチュートのストラテジストは「米株には財政の刺激が薄れるリスクがあるとみている」と語った。
外国為替市場では、米国で追加経済対策を巡る協議が続く中、ドルが失速。JPモルガン・グローバルFXボラティリティー指数は5月以来の高水準に達した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対円では0.2%安の1ドル=105円72銭。ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.1803ドル。
Summer Lovin'
The greenback has fared well in August since 2010, but this year may be different
Source: Bloomberg
ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。約2週間ぶりの高値となった。レバノンの主要港で爆発があり、首都ベイルートを揺るがせたため、中東地域が一段と不安定になるとの懸念が強まった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は69セント(1.7%)高の1バレル=41.70ドル。ロンドンICEの北海ブレント原油10月限は28セント高の44.43ドル。
金スポット相場は節目の1オンス=2000ドルを突破し、最高値を更新した。高まる経済的および地政学的なリスクを背景に安全資産への需要が続いた。ニューヨーク時間午後2時22分現在、2008.55ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限も最高値を記録し、1.8%高の2021ドルちょうどで終えた。
原題:U.S. Stocks Grind Higher With Focus on Stimulus: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bull Flatten, Vol Picks Up; 10-Year Yields Eye 0.50%(抜粋)
Dollar Rally Stalls With FX Volatility at May High: Inside G-10(抜粋)
Oil Jumps as Lebanon Explosion Sparks Fears Over Instability(抜粋)
Spot Gold Smashes Through $2,000 With Haven Seekers Piling In(抜粋)