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超長期債中心に上昇、長期金利一時ゼロ%で消去法的な買いとの見方

更新日時

債券市場は超長期債を中心に上昇した。前日の米国市場で長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが先行した。10年債は利回りが一時ゼロ%に低下したことで高値警戒感から上値が重くなった一方、プラス金利の超長期債が消去法的に買われたとの声が出ていた。

  • 新発20年債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)低い0.375%、新発30年債利回りは1bp低い0.54%、新発40年債利回りは1.5bp低い0.56%
  • 新発10年債利回りは横ばいの0.01%。米長期金利の低下を受けて約2カ月ぶりにゼロ%に低下して開始したが、その後は売りに押された
  • 長期国債先物9月物の終値は3銭高の152円40銭。朝方には152円54銭まで上昇したが、買いは続かず伸び悩んだ
新発20年債の利回り推移

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 20年債中心に超長期債の地合いが強い
  • ゼロ%近辺の10年債の代わりにプラス金利の超長期債が消去法的に買われた
  • 18日まで超長期債入札がないため超長期債利回りはフラット(平たん)化しやすい
  • 材料難で夏枯れ相場となる中、超長期債利回りがどこまで低下するかが当面の焦点

三井住友DSアセットマネジメントの深代潤上席参与

  • 世界的な金利低下を背景に何も材料がなければ買われる展開が続いているが、日本はマイナス金利深掘りの可能性が限りなく小さいので、10年債利回りがゼロ%に近づくと上値が重くなる
  • 日本銀行の国債買い入れオペは特に材料視されなかった
  • 週末の7月の米雇用統計など新型コロナウイルス感染拡大の影響に注目

日銀オペ

  • 残存3年超5年以下が3500億円、10年超25年以下が1200億円、変動利付債が1000億円と前回から据え置き
  • オペ結果で応札倍率は、3ー5年が3.47倍と4カ月ぶり高水準、10-25年が3.26倍と小幅上昇、変動利付債は1.27倍に低下
  • 三井住友DSアセットの深代氏
    • 金利水準が市場参加者の想定の下限に近づくとそれなりに札が入るようで、倍率は高かった
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧(表)

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.140%-0.120%0.010%0.375%0.540%0.560%
前日比-0.5bp横ばい横ばい-1.5bp-1.0bp-1.5bp
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