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リスク最高の米ジャンク債、ディストレスト領域脱出-コロナ禍前水準

  • トリプルC格付け債のスプレッド、2月以来初めて1000bpを下回る
  • コロナ禍で生じた混乱の多くが過ぎ去ったとの期待感広まる

米国の最低格付けのジャンク債は8月3日、米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が1000ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の大台を割り込み、新型コロナウイルス感染拡大以降で初めてディストレスト債の水準を脱出した。

  ブルームバーグ・バークレイズCCC指数に組み入れられた債券の平均スプレッドは16bp縮小し996bpと、2月27日以来の低水準を付けた。これは通常ディストレスト債と関連付けられる水準から脱したことを意味する。

Spreads on CCC bonds fall below 1,000 bps for first time since Feb

  同指数の動きは、米金融当局からの前例のない支援を受けたクレジット市場のより広範囲なラリーに追随したジャンク債相場回復を鮮明にしている。ストラテジストの一部はトリプルC格付け債の回復について、クレジットサイクルが峠を越えて新型コロナ禍で生じた混乱の多くが少なくとも当面は過ぎ去ったことの表れと受け止めている。

  一方でダイヤモンド・ヒル・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジョン・マクレーン氏は、慎重になる理由はまだあると指摘。スプレッド回復の一部は、すでにデフォルト(債務不履行)に陥った企業が指数から除外されたことを映すもので、不注意な投資家を誘う「バリュートラップ(割安のわな)」になりかねないことから、「市場のこの部分に積極的に手を出さないよう投資家に注意したい」とインタビューで語った。

原題:
Riskiest U.S. Junk Bonds Exit Distress, Back to Pre-Covid Levels(抜粋)

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