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ソフトバンク宮内社長、22年度営業利益1兆円-自社株買い検討も

更新日時
  • 4-6月期営業利益は4%増、ヤフーや法人事業の好調が寄与
  • 今後も増配可能、自社株買い「これから検討」-資本政策で宮内社長

国内通信大手ソフトバンクの宮内謙社長は4日の決算会見で、2022年度の売上高目標を5兆5000億円、営業利益は1兆円とすることを明らかにした。スマートフォンの拡大と法人のデジタル化需要、QRコード決済ペイペイの普及などがけん引役になるとみている。

  宮内社長は、新型コロナウイルスの感染拡大で当初は同社の事業環境もかなり厳しくなるとみていたが、テレワーク需要などデジタル産業にとってはプラスになることを「体で感じた」と発言。収益目標について「言ってしまったので、コミットになる」と述べた。

Key Speakers at SoftBank World Event Day 2

ソフトバンクの宮内社長

  今期(21年3月期)の業績計画は、売上高で前期比0.8%増の4兆9000億円、営業利益は0.9%増の9200億円。22年度の目標値は、今期計画に対し12%、8.7%それぞれ高い水準になる。

  4-6月期(第1四半期)の連結営業利益は、前年同期比4.1%増の2799億円となり、市場予想(2633億円)を上回った。新型コロナの感染が拡大する中、オンラインショッピングやテレワーク需要が増え、ヤフー事業や法人事業が好調だった。

  4日の発表資料によると、コマースの売り上げ拡大でヤフー事業の利益が前年同期比4割増え、テレワーク関連商材やクラウドサービスが伸びた法人事業も11%増えた。これに対し、スマートフォンなど主力のコンシューマ事業は端末販売など物販の減少や料金プランの割引施策などで平均単価が減り、減収減益だった。

  宮内社長は法人事業について、オンライン商談の浸透で6月時点の顧客へのコンタクト数が前年から3倍に増えていると説明。第1四半期は低調だったコンシューマ事業も「6月から一気に回復している」と話した。

4ー6月期業績
  • 売上高1.17兆円、前年同期比0.7%増、市場予想1.16兆円
  • 営業利益2799.5億円、前年同期比4.1%増、市場予想2632.6億円
  • 純利益1521.4億円、前年同期比7.7%減、市場予想1523.9億円

  今期の業績計画と年間で1株86円(前の期は85円)を見込む配当予想については据え置いた。

  今後の配当展望について、宮内社長は「減配はない。少しずつ上げていける」との認識を示し、自社株買いの可能性に関しては「これから検討していく」と述べた。

  収益の多角化を進めるソフトバンクは非通信分野を強化しており、ヤフー事業を抱えるZホールディングス(ZHD)を子会社化した。ZHDはファッション通販のZOZOを買収し、さらにコミュニケーションアプリのLINEとは来年3月ごろの経営統合を目指している。

今期業績計画
  • 通期売上高予想を4.9兆円に据え置き、市場予想4.94兆円
  • 通期営業利益予想を9200億円に据え置き、市場予想9314億円
  • 通期純利益予想を4850億円に据え置き、市場予想4971.8億円
(宮内謙社長の会見を受け、記事を再構成します)
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