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ECB理事交代期で最後の席、メルシュ氏の後任選び近く開始

  • 6人のECB役員会、次の退任は2026年以降-ラガルド体制確立へ
  • ユーロ圏小国が狙える絶好の機会に、銀行業界の知見や女性が有利か

欧州中央銀行(ECB)メルシュ理事が12月に退任する。同理事の後任が決まれば、6人のECB役員会で2026年まで退任を予定する理事はおらず、ラガルド総裁の下のECB体制が固まることになる。

  ユーロ圏の4大国は既にECB役員会に席を得ているため、メルシュ氏後任の座はスロベニアやエストニアなど東部の小国やオランダ、フィンランドが狙えるものになる。

The ECB's Inner Sanctum

Most Executive Board appointments have gone to the biggest members

Source: European Central Bank

  ECBの政策決定は25人から成る政策委員会が行うが、政策アジェンダを決めるのは総裁を含む役員会だ。

  ECB規則によれば、理事は金融あるいは銀行業界で傑出した実務経験が必要とされる。メルシュ氏は銀行監督委員会の副委員長であるため、後任者は特に銀行業界のノウハウが求められる。

  またECB当局者の多様性と環境への配慮を重視するラガルド氏の意向に沿って、女性であることやグリーンファイナンスの知識も考慮されそうだ。

  ピーターソン国際経済研究所のシニアフェロー、ニコラス・ベロン氏は「小国からの指名になることは明らか」だと指摘した上で、「新型コロナウイルス流行の中で金融政策と銀行監督の緊密な協力が必要なため、ラガルド総裁にとって重要な人事になり得る」と話した。

  ユーロ圏諸国の財務相らが今後数カ月内に人選を行う。

原題:
Final Race to Join Lagarde’s ECB Inner Sanctum Will Start Soon(抜粋)

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