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ドル・円は105円前半へ上昇、FOMC通過でドル買い優勢

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=105円台前半へ上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派姿勢を受けたドル安の流れが一服し、全般的にドルの買いが優勢となった。

  • ドル・円は午後3時31分現在、前日比0.3%高の105円26銭。日中の取引では104円91銭を安値に一時105円29銭まで上昇。前日の海外市場では104円77銭と3月以来の安値を更新
  • ユーロ・ドルは0.3%安の1ユーロ=1.1754ドル。一時は1.1750ドルまでユーロ売りが進行。前日は2018年9月以来となる1.18台に乗る場面も
  • ブルームバーグ・ドルスポット指数は0.3%高。前日は0.3%安と終値ベースで4営業日連続安
ドル安一服

市場関係者の見方

りそな銀行市場トレーディング室の井口慶一クライアントマネージャー

  • FOMCはどちらかというとドル安材料だったが、これを通過したことでドル買い戻しの動きが出ている可能性がある
  • FOMCが終わったので、目線が変わってくる感じがする。失業給付の延長や米追加景気刺激策などを巡る不透明感が多くなり、どちらかというとリスクオフのドル買い戻しの動きになる可能性がある

大和アセットマネジメントの亀岡裕次チーフ為替ストラテジスト

  • FOMCによるドルスワップの延長や短めの米金利低下はドル安に働いたが、一方で米金利低下やFRB(米連邦準備制度理事会)のハト派的姿勢が株高にも働いたので、リスクオンの円安もある
  • ただ、FRBの緩和的姿勢がリスクオンになるのは景気回復があってのもの。今晩発表の失業保険申請件数など米指標が悪ければ、リスクオンの円安圧力が後退するので、よりドル安圧力が前面に出てくる可能性はある

三菱UFJ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト(ニューヨーク在勤)

  • 30日発表の4-6月米GDP(国内総生産)は過去の数字だが、数字として歴史的なマイナス幅になるということでドル安を正当化することにはなるかもしれない

背景

  • FOMCは28、29日開催の定例会合で、米経済を支援するためにあらゆる手段を活用するとあらためて表明
    • パウエルFRB議長は会合後の会見で、経済の道筋は「きわめて不透明」で、新型コロナウイルス抑制の成否に左右されると指摘
  • 29日の米株式相場は反発。米国債は大半が上昇し、5年債利回りは初の0.25%割れ。一方、30日のアジア時間の取引で米株価指数先物は下落し、日本株も続落
  • 包括的経済対策案を巡るトランプ政権と議会民主党の交渉は29日も前進が見られず
  • この日に発表のある米新規失業保険申請件数 (7月25日終了週)の市場予想は144.5万件。先週は141.6万件で3月の急増以降初めて前週比で増加した
  • 4-6月の米GDPは前期比年率34.5%減の予想。1-3月は5%減だった
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