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ヘッジファンド、マーケットニュートラルが特に不振-戦略修正が必要

  • ヘッジファンド戦略で最も不人気-バークレイズ・キャピタル調査
  • リスク指標の柔軟化や資産配分指針への短期シグナル追加など提案も

相場の上昇、下落にかかわらず利益を出すことを目指す「マーケットニュートラル(市場中立型)」のクオンツ戦略は高ボラティリティー時に力を発揮するはずだったが、今年は株式市場のあまりに極端な乱高下の中で他の戦略に後れを取っている。

  歴史的な一斉売りの際に多くのファンドが本領を発揮できなかったばかりか、リスクモデルの暴走でその後の急反発にも乗り遅れた。

  ロングとショートを組み合わせるこの戦略は何年も期待外れな成績が続いており、バークレイズ・キャピタル・ソリューションズの調査ではヘッジファンド戦略の中で最も不人気であることが分かった。

  こうしたことが、この戦略を見直すべき時なのではないかとの議論をあおっている。リスク指標をより柔軟にしたり、資産配分の指針に短期のシグナルを追加したりするなどの修正を、フランクリン・テンプルトンやジュピター・アセット・マネジメントが提案している。

Equity market-neutral funds have lagged other hedge funds in 2020

  キャンベル・アンド・カンパニーの調査担当マネジングディレクター、ブライアン・メルーン氏は今年の空売り戦略の不調について、「従来注目されてきた事象の一部は期待されたリターンをもたらさなかった」と指摘した。

  さまざまなファンドの戦略の要点は異なるかもしれないが、幾つかの共通点を見つけることが可能だ。新型コロナウイルス禍の市場では、ファンダメンタルなサインによって勝ち組と負け組を正しく予想することができなかったため、ショートポジションで利益が出た場合でも、ロングポジションからの損失を埋めるのには不十分だった。

  厳格なリスク管理によって、多くのファンドは売りのピーク時にレバレッジ圧縮を迫られ、その後の急反発に対応できなかった。

Changing Sensitivities

Value stocks' beta to LA Capital's Covid factor has risen, while growth stocks' has dropped

Source: Los Angeles Capital Management

  これらの結果、マーケットニュートラルのファンドは今年これまでの成績がマイナス5%前後と、ヘッジファンド業界全体のほぼゼロを下回っている。ヘッジファンド・リサーチのデータが示した。閉鎖したファンドもあれば、ルネサンス・テクノロジーズのファンドの1つが20%のマイナスになるなど、新型コロナ危機の異例の影響が鮮明になっている。

On a longer time frame, volatility is still elevated

原題:
Hedge Fund Investors Ditch Misfiring Quant Trade Losing Billions(抜粋)

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