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コロナの深い傷跡、4-6月米GDPで明らかに-大統領選への影響は

  • 4-6月GDP速報値は前期比年率34.8%減と予想されている
  • 急回復が見込まれる7-9月GDP発表は米大統領選挙の5日前

米経済は今年4月、新型コロナウイルスの感染拡大でほぼ完全に停止した。30日発表の4-6月(第2四半期)実質国内総生産(GDP)速報値で、その傷の深さが明らかになる。

  ブルームバーグ調査では、4-6月GDPは前期比年率34.8%減と予想されている。1940年代までさかのぼる記録で最悪の数字だ。5月と6月に経済活動が持ち直したとはいえ、4月の落ち込みはそれを打ち消して余りある大きさだったとみられる。

Shutdown of U.S. economy seen sending GDP to its worst plunge since 1940s

個人消費への打撃

  4-6月GDPの収縮の主な要因は、通常GDPの約3分の2を占める個人消費がほぼ崩壊状態となったことだ。個人消費は前期比年率34.5%減と、こちらも過去最大の落ち込みが見込まれている。

U.S. consumer spending is forecast to fall by most on record in Q2

  また、純輸出と在庫の落ち込みの他、住宅投資が40%減、設備投資が50%減と予想されるなど、個人消費以外の項目も米経済の歴史的収縮に寄与した公算が大きい。

年後半の景気回復

  経済活動が新型コロナ前の水準を回復するには数年かかるかもしれない。景気回復はすでに失速している兆候もある。

コロナ感染の再拡大、もろい世界経済回復にリスク-アジアが黄信号

  ブルームバーグが7月初旬にまとめたエコノミスト調査では、7-9月(第3四半期)GDPは前期比年率18%増と見込まれている。これは1950年1-3月(第1四半期)に記録した16.7%増を若干上回る。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のミシェル・メイヤー氏は「問題は、その回復がどれだけ持続可能かということだ」と述べた。

大統領選への影響

  7-9月GDP速報値の発表は10月29日で、米大統領選投票日のわずか5日前だ。急回復が予想される同GDPは、土壇場で投票先を決める一部の有権者には影響を与えるかもしれない。

  ただ、今回の選挙は新型コロナの影響で郵送による不在者投票が増える可能性があり、そうなれば多くの有権者はすでに投票を済ませているだろう。

原題:U.S. Is About to Unveil the Ugliest GDP Report Ever Recorded(抜粋)

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