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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
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米国株が反発、ドル下落-FOMCのハト派的な見解で

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A trader walks in front of the New York Stock Exchange.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

29日の米金融市場では株式と米国債の大半が上昇する一方、ドルが下落。米金融当局は新型コロナウイルスで打撃を受けた経済を支えるため、あらゆる手段を尽くすとあらためて表明した。

  • 米国株は反発、FOMCが景気支援の方針を再度表明
  • 米国債は大半が上昇、10年債利回り0.57%
  • ドル指数が約2年ぶり低水準、対円は105円はさんだ値動き
  • NY原油は反発、米国在庫が12月以来の大幅減少
  • NY金先物、9日続伸-スポットはFOMC後に上昇

  S&P500種株価指数は月初からの上昇基調に戻った。米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通り、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置き、景気支援のためにあらゆる手段を活用すると再度表明。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、新型コロナの感染再拡大が経済活動の重しになりつつあるとした上で、米経済の今後の経路は「極めて不確実」との見方を示した。今回のFOMC声明でも前回に続き、ウイルスが中期的に経済見通しに重大なリスクをもたらすと指摘した。

  S&P500種は前日比1.2%高の3258.44。ダウ工業株30種平均は160.29ドル(0.6%)高の26539.57ドル。ナスダック総合指数は1.4%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下の0.57%。

  グレンミードのプライベートウェルス部門で最高投資責任者(CIO)を務めるジェイソン・プライド氏は、米金融当局の「大きな存在感と必要に応じて行動する能力が、短期的にリスク資産を支えてきた」と指摘。「今後の注目は9月のFOMCに移り、投資家が追加措置を期待する可能性がある」と話した。

  外国為替市場ではドルが下落。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は2018年9月以来の水準に落ち込んだ。米政策金利が据え置かれ、パウエル議長が財政刺激策の重要性を強調したことが背景。

  ドル指数は0.3%低下。ドルは対円では0.2%安の1ドル=104円92銭。ユーロは対ドルで0.7%高の1ユーロ=1.1792ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によると、先週は原油在庫が1000万バレル余り減少。昨年12月以来の大幅減となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は23セント(0.6%)高の1バレル=41.27ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は53セント高の43.75ドル。

  ニューヨーク金先物相場は9営業日続伸。米金融当局がハト派姿勢を維持するとの観測が背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限はFOMC声明発表前に、0.7%高の1オンス=1976.70ドルで終了した。

  FOMCが経済支援であらゆる手段を活用するとあらためて表明し、世界の金融システムに潤沢なドル供給を確保する緊急措置を延長した後は、スポット相場が上昇。ニューヨーク時間29日午後3時6分現在では0.1%高の1960.73ドル。

原題:Stocks Rally, Dollar Falls on Dovish Fed Remarks: Markets Wrap、Dollar Drops to 2-Yr Low as FOMC Keeps Rates Steady: Inside G-10、Oil Edges Up After U.S. Crude Supplies Shrink Most This Year、Gold Futures Gain Ninth Day With Markets Anticipating Dovish Fed、Gold Gains as Fed Vows to Use All Tools, Extends Swap Lines(抜粋)

(第4段落に市場関係者のコメントを追加、相場を更新します)
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