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米共和党、失業給付上乗せ延長に動く-包括案主張の民主反対必至

更新日時
  • 政権との今週4回目の協議後も民主党側はなお否定的
  • 可決には民主党議員の賛成票必要-協議は続くとムニューシン氏

米上院共和党は、新型コロナウイルスで打撃を受けた米経済を支えるための幅広い経済対策案の交渉が難航していることから、失業給付上乗せの延長に絞って採決を行う計画を推し進めた。トランプ大統領もこれを支持している。

  しかし、失業給付の法案を単独ではなく、包括的経済対策案の一部として扱う必要があると主張する民主党が上下両院で反対することはほぼ確実だ。ただ、失業給付上乗せが失効する31日が迫る中、たとえ可決に至らなくても、上院共和党としては成立に向け取り組んだという口実にはなりそうだ。

  マコネル共和党上院院内総務は審議入りのための手続き上の動議採決を行い、賛成47、反対42で可決された。複数ある同党の失業給付案のうち、どれが来週採決されるかは不透明。マコネル氏がいずれかの案を通過させるためには民主党議員の賛成票が不可欠だが、現時点ではそれが得られる可能性は低い。

  上院で動きがあった数時間後、ペロシ下院議長(民主)とシューマー民主党上院院内総務はムニューシン財務長官、メドウズ大統領首席補佐官と協議した。協議は今週に入って4回目。

  ムニューシン長官は協議終了後、「一部の問題については前進したが、他の問題ではなお大きく隔たっている」と発言。協議は31日も8月1日も行うと述べた。

  一方、協議を終えたペロシ氏は両党がより包括的な案に取り組まない限り、失業給付上乗せを短期延長する共和党案は「価値がない」と指摘。シューマー氏も、「彼らが問題の重大さを理解しているとは思わない」と述べ、2人ともムニューシン長官よりも厳しい見方を示した。

  トランプ大統領は30日午後のホワイトハウスでの記者会見で、議会は失業給付上乗せを少なくとも暫定的に延長すべきだと発言。また、賃貸住宅入居者の立ち退き保護措置の延長も議会に求めた。メドウズ氏は、失業給付上乗せを現行水準の週600ドル(約6万3000円)で暫定的に延長する案を政権として支持することができるとしている。

原題:McConnell Moves to Force Debate on Jobless Benefits Stopgap (1)(抜粋)

(協議後のコメントなどを追加して更新します)
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