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運用資産約100兆円の中国政府系ファンド、幹部の人材流出相次ぐ

  • 投資機会縮小や報酬面の優位低下、制限厳格化で魅力が後退-関係者
  • 4月以降に最高幹部3人退社、「リターンにも響く」と専門家

中国の政府系ファンドが幹部人材の流出に見舞われている。考え得る最悪のタイミングとも言えるだろう。

  世界の市場でボラティリティーが歴史的な高水準となる中で、運用資産9410億ドル(約99兆円)の中国投資(CIC)からは4月以降に最高幹部3人が相次いで退社した。CICはノルウェーに次ぎ世界で2番目に大きい政府系ファンドだが、人材流出は今に始まったことではなく、近年に少なくとも17人のチーム責任者やマネジングディレクターが辞めている。

  CICの現・元幹部らは、縮小する投資機会や報酬面の優位低下、厳格化される制限などを挙げ、これら全てがCICの魅力を後退させていると話す。北京の中央財経大学外貨準備研究センターの責任者、李傑氏は、CICの人材流出はいまやファンドのリターンに響きかねないほどの大問題になったと指摘した。

  「優秀な人材にとって、労働市場におけるCICの魅力が低下の一途をたどっていることは疑いない」と李氏は述べた。

Exit Strategy

Three top CIC executives have resigned this year alone

Source: Bloomberg

  CICで幹部として勤務した経験は、新たなチャンスや挑戦を模索するための履歴書に花を添えてくれると、事情に詳しい複数の関係者は語った。公には話しづらい微妙な問題だとして、関係者は全て匿名を要請した。

  CICの担当者にコメントを求めたが応答はない。

原題:
China’s $941 Billion Wealth Fund Loses Talent at the Worst Time(抜粋)

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