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超長期債が続伸、需給不安後退で買い優勢-利回り曲線はフラット化

債券市場は超長期債が続伸。昨日の40年債入札を無難にこなしたことで需給不安が後退し、長い年限を中心に買いが優勢だった。中短期債はあすの2年債入札を控え上値が限定的となり、利回り曲線はフラット(平たん)化した。格付け会社フィッチ・レーティングスが日本の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更したものの、相場に大きな反応は見られなかった。

  • 新発40年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp)低い0.555%。新発30年債利回りも一時3bp低い0.53%、新発20年債利回りは一時2bp低い0.385%を付けた
  • 新発10年債利回りは0.5bp低い0.015%
  • 新発2年債利回りは横ばいのマイナス0.135%
  • 長期国債先物9月物の終値は6銭高の152円36銭。取引開始直後に一時152円42銭まで上昇、その後は上昇幅を縮小

市場関係者の見方

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 超長期ゾーンは昨日の40年債入札を無難に通過し、次回の供給イベントまでの期間が長いため需給が改善している
  • 40年債利回りが0.6%割れ、20年債利回りが0.4%割れしており、ここからどんどん金利が低下するとも思えない
  • 短期国債買い入れオペの減額(入札2回に対して3兆円から2.5兆円)が定着しつつあることから、中短期ゾーンは上値が重い

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 超長期債は7月上旬の30年債入札好調以来続く金利低下の流れが継続。需給不安後退で売られ過ぎた分が買い戻されている
  • 格付け見通しの変更や円高、株安も先物を見る限り材料視されてない
  • 中短期債は2年債入札を控えていることに加え、短期金利が強含んでいることを受けて上値が重い

日銀オペ

  • 残存期間1年超3年以下が4200億円、3年超5年以下が3500億円に据え置き
  • 3-5年の応札倍率は3.38倍と同ゾーンの日銀国債買い入れオペとしては4月1日以来の高水準-応札倍率の上昇は売り圧力の強まりを示唆
    • 1-3年は倍率が低下し無難な結果、3-5年は倍率が上がったが利回り格差は市場実勢通りで無難な結果-中島氏
  • 備考:日銀:国債買い切りオペ一覧(表)

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.135%-0.120%0.015%0.390%0.535%0.555%
前日比横ばい-0.5bp-0.5bp-1.5bp-2.5bp-3.0bp
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