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中国のコウモリ研究者、トランプ氏に謝罪要求-武漢研究所の関連否定

Chinese virologist Shi Zhengli (L) is Shi Zhengli inside the P4 laboratory in Wuhan.
Chinese virologist Shi Zhengli (L) is Shi Zhengli inside the P4 laboratory in Wuhan. Photographer: JOHANNES EISELE/AFP
Chinese virologist Shi Zhengli (L) is Shi Zhengli inside the P4 laboratory in Wuhan.
Photographer: JOHANNES EISELE/AFP

中国の武漢ウイルス研究所に所属し、コウモリ研究で知られる石正麗氏がトランプ米大統領を痛烈に批判した。新型コロナウイルスの起源と同研究所の関連についてはあらためて否定し、大統領は中国に謝罪するべきだと要求した。

  同研究所で副所長を務める石氏はサイエンス誌が掲載したインタビューで、自身や研究所の同僚が新型コロナに遭遇したのは、武漢で初めて感染症例が報告された昨年12月だったと主張。このウイルスをそれ以前に研究所で見たことはなく、研究したこともなかったと述べた。

  石氏は「トランプ米大統領は新型コロナウイルスがわれわれの研究所から流出したと語っているが、完全に事実に反する」と発言。トランプ氏の主張で「われわれの学術的な研究や個人の生活が脅かされ、影響を受けている。トランプ氏はわれわれに謝罪すべきだ」と語った。

  米中関係の悪化に伴い、ウイルスの起源を巡る問題が一段と政治的な色彩を帯びている。トランプ大統領は新型コロナを「中国ウイルス」と繰り返し呼び、ポンペオ米国務長官は公に証拠を示すことがないまま武漢ウイルス研究所と新型コロナ流行との関連性を示唆している。

  石氏は今回のインタビューで、これまで以上に詳細に踏み込んで反論。研究所は数百のコウモリ由来のウイルスを特定しているが、新型コロナに近いものはなく、類似性が高いとされるコウモリのウイルス「RaTG13」と新型コロナにおけるシーケンス(配列)の違いは20-70年前に共通の祖先から枝分かれしたことを示唆していると指摘した。

  研究所スタッフのうち抗体検査で陽性反応が出た者はおらず、新型コロナ流行後にウイルスのサンプルを破壊するよう研究所が指示されたことも全くないと明言した。

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原題:China’s ‘Bat Woman’ Rebukes Trump, Denies Virus Link to Lab(抜粋)

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