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Photographer: PHILIP FONG/AFP
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日本株続落、低調な企業決算や円高を懸念-キヤノンやファナック急落

更新日時
  • 米国では3Mなどが予想を下回る決算、米消費者信頼感指数は低下
  • ドル・円は一時104円90銭台、オフィス機器など決算連想売り広がる
A man wearing a face mask stands in front of an electric quotation board displaying the numbers of the Nikkei 225 Index on the Tokyo Stock Exchange in Tokyo on June 11, 2020. (Photo by Philip FONG / AFP) (Photo by PHILIP FONG/AFP via Getty Images)
Photographer: PHILIP FONG/AFP

29日の東京株式相場は続落。米国や日本などで低調な企業決算が相次いだことや円高が警戒され、輸送用機器や電機など輸出関連、鉄鋼や非鉄金属などの景気敏感業種中心に幅広く売られた。業績を開示したキヤノンやファナック、日産自動車の急落が目立った。

  • TOPIXの終値は前日比20.08ポイント(1.3%)安の1549.04
  • 日経平均株価は260円27銭(1.2%)安の2万2397円11銭

〈きょうのポイント〉

  • 米国株は反落、予想を下回る決算が相次ぐ-在庫増加懸念で原油も反落
    • 3M:2Q調整後1株利益、市場予想下回る
    • 米消費者信頼感指数、7月は92.6に低下-期待指数も悪化
  • きょうのドル・円相場は一時1ドル=104円90銭台、前日の日本株終値時点は105円55銭
  • キヤノンの4~6月期は初の赤字、ファナックの今期営業益は56%減に-日産は今期営業赤字4700億円

  アセットマネジメントOneの清水毅調査グループ長は「企業決算が悪いのはある程度覚悟していたが、決算失望銘柄の売られ方は厳しい」と指摘。オフィス機器や自動車、設備投資などの決算からは「新型コロナ後は不可逆的に元に戻らない部分があることを再認識させられた」と述べた。

  東証1部銘柄の売買代金ランキングは、キヤノンやファナック、日産自動車、中外製薬といった決算発表を受けて急落する銘柄が上位を占めた。キヤノンや米ゼロックスの決算を受けた連想売りはコニカミノルタやリコーなどオフィス機器全般に及び、工作機械など設備投資関連などにも業績警戒の売りが広がった。

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成取締役は、「新型コロナ感染の長期化で先行きの回復見通しがはっきりと立っていないことから、全体の1株利益は今後も低下方向をたどりそうだ」と予想。為替の円高もその業績に重しになるとし、「米国では実質金利が下がっており、実質金利と連動するドル安が進んでいる。ドル・円は1ドル=100円割れまで進む可能性がある」とみる。

  きょうの下げが大きくなった背景について、アセマネOneの清水氏は「PMIなどファンダメンタルズはせいぜい5割しか戻らなかった中で、株価はふわふわと9割戻った」とし、「その両者の間を埋めていたのは金融・財政政策への期待。ただ、いまは追加の財政政策が足踏みし、ギャップをうまく埋められていない」と指摘していた。

  • 東証33業種では、鉄鋼や輸送用機器、化学、電機、非鉄金属、機械が下落
  • 海運と情報・通信は上昇
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