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ファイザー、ワクチン競争で一歩リードか-10月申請説で見方分かれる

米医薬品大手のファイザーとドイツのバイオNテックは、10月までに新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチン候補の承認を規制当局に申請するとの見方が、ウォール街のアナリストや専門家の間で広がっている。両社は27日夕方、共同開発するワクチン候補の後期臨床試験を開始したと明らかにした。

  ファイザーの株価は28日の米市場で上昇。前日の両社発表から数時間前には、米モデルナと英アストラゼネカからそれぞれ、同様のワクチン治験に関するニュースが相次いでいた。ジェフリーズでヘルスケアトレーディングを担当するジャレッド・ホルツ氏は、「これで3頭のレースになった」と話す。「政府が関わっていることから、年内に暫定データが明らかになる前から、治験の進展に関する情報を耳にする可能性は高いだろう」と述べた。

  ホルツ氏は11月より前に少なくとも一つはワクチンの緊急使用許可(EUA)が認められると予想。バイデン前副大統領を相手に世論調査で劣勢が報じられているトランプ大統領にとって、選挙直前の朗報になるだろうとの見方は多い。ただ10月申請を楽観視しない専門家もいる。

  UBSのアナリスト、ナビン・ジェイコブ氏はファイザーのプログラムはモデルナより「若干リード」しているかもしれないが、同氏が話を聞いた米疾病対策センター(CDC)のアドバイザーは10月申請に懐疑的だという。またファイザーとバイオNテックが選択したワクチン候補は、投資家が詳細なデータを知らされていた候補とは別のものだったことを意外に思ったウォール街のアナリストもいる。

  ファイザーの株価は一時3.6%上昇。この日発表した4-6月(第2四半期)決算では、利益が予想を上回ったほか、売上高見通しが引き上げられた。

原題:Pfizer’s October Target in Vaccine Race Scrutinized by Street(抜粋)

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