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シンガポールGIC、リターンは09年以来最悪-運用成績悪化を警告

  • 20年間の実質リターンはプラス2.7%、昨年発表の3.4%を下回る
  • GICは世界最大級のディールメーカー、保有資産「1000億ドル超」

シンガポール政府投資公社(GIC)は、20年間の年率リターンが過去10年余りで最悪となったことを明らかにし、リターンの低下と市場ボラティリティーの高まりに警鐘を鳴らした。

  GICの20年間の実質リターンはプラス2.7%と、昨年発表した3.4%を下回り、単年で資産評価が2割強減少した2009年以降では最悪のパフォーマンスとなった。同社は、3月の市場混乱よりもむしろ1990年代後半のインターネット株バブルが20年間の投資期間から外れたことが、リターン低下の主因だと説明した。GICは1年ごとの運用成績は公表していない。

  GICは世界最大級のディールメーカーの一角であるだけに、世界経済の回復に同社が引き続き懐疑的なことは市場にとって悪材料だ。同社は保有資産を「1000億ドル(約10兆5000億円)超」とし、正確な数字の公表は控えているが、ソブリン・ウェルス・ファンド・インスティテュートの推定では4400億ドル程度とされている。

Key Speakers and Interviews at the Bloomberg Sooner Than You Think Technology Summit

リム・チョウ・キアト最高経営責任者

フォトグラファー:Wei Leng Tay / Bloomberg

  GICの林昭傑(リム・チョウ・キアト)最高経営責任者(CEO)は、「回復の時期と形状は極めて不透明だ。新型コロナウイルスの感染ペースなどが一因だ」と指摘。グローバリゼーションの減速と政府の景気刺激策による影響は全て複雑化の要因だとも述べ、 「経済は引き続き多くの逆風に直面している」との認識を示した。

Flight to Safety

In line with the decline in equity markets, the proportion of developed and emerging market public equities dropped

Source: GIC

原題:Singapore’s GIC Reports Worst Annualized Return Since 2009(抜粋)

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