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シンガポール人の中国工作員をNUS時代に教えていた-黄靖教授

  • 「本当に驚いたが、彼が捕まったことは良かった」
  • シンガポール政府から永住権を剥奪された黄氏、政府の主張を否定

シンガポール国立大学(NUS)リー・クアンユー公共政策大学院でかつて学んでいたシンガポール人のコンサルタントが米国で中国政府のスパイとして働いていた。

  米司法省が24日発表した声明によれば、米国での裁判でジュン・ウェイ・ヨウ(Jun Wei Yeo、別名ディクソン・ヨウ)被告は中国の情報機関に重要な情報を提供するとともに、米国で工作員の勧誘活動をしていたことを認める有罪答弁を行った。

  北京語言大学学院教授で国別・区域研究院学術院長の黄靖氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、数年前のNUS大学院勤務時代にヨウ被告の博士課程で指導教官だったことを確認した上で、「本当に驚いたが、彼が捕まったことは良かった」と述べた。中国系米国人の黄氏によれば、同被告とは同大学院で年に数回面談しただけだという。

黄靖氏とのインタビュー

市場:中国オープン。」 (出典:ブルームバーグ)

 

  黄氏は2017年にシンガポール政府から永住権を剥奪された。当時の内務省声明によれば、NUSリー・クアンユー公共政策大学院のアジア・グローバリゼーション・センターの所長をしていた黄氏は、外国の工作員および情報機関と接触し、シンガポールの外交政策と世論に影響を及ぼそうと図っていた。この外国がどこかは明らかにされていない。黄氏はこうした主張を否定している。

  中国が学生を使って外国から情報を集めるのは一般的かとの質問に対し、黄氏はそうした事例については詳しくないと説明。「こうしたことは全て水面下でなされなければならない。一般人を巻き込むキャンペーンだとは思わないし、私のような学者には、そうしたことは分からない」と話した。

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ディクソン・ヨウ被告

出典: フェイスブック

  中国外務省の汪文斌報道官は北京で27日に開いた定例記者会見で、ヨウ被告の問題については「承知していない」と述べた。 

  汪報道官は「中国を中傷し圧迫するため、米国の法執行部門がいわゆる中国の侵入とスパイ活動だとしてあおっていると言いたい」と主張。「中国を中傷するため、このいわゆるスパイ問題を利用することを米国がやめることを望んでいる」と語った。

  黄氏はトランプ米大統領の対中政策は「かなり予測不可能」だとし、「中国に挑むため米国がさらに何かすれば、中国は報復し、下方向のスパイラルにつながる」ものの、「米国が、特にトランプ大統領がもう踏み込まなければ、中国は喜んでここで止まる」との見方を示した。

原題:Singaporean’s Adviser Glad Ex-Student Caught in U.S. Spy Net (2)

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