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中国成都の米総領事館、米国旗降ろす-両国関係悪化の歴史的節目

更新日時
  • 米中関係は1979年の国交正常化以降で最悪と言える状態に
  • 中国政府は成都にある米総領事館の閉鎖を要求していた

中国南西部の四川省成都にある米総領事館で27日、米国旗が降ろされた。米中関係の悪化を示す歴史的な節目となる。

  米政府がテキサス州ヒューストンの中国総領事館閉鎖を迫ったことに対抗し、中国側は24日、成都の米総領事館を閉鎖するよう要求。米外交官らは27日までに総領事館を退去するよう求められていた。警察は総領事館から1ブロック以内に歩行者が立ち入らないよう、この日朝に周辺の警備を強化していた。

Closure of U.S. Consulate in Chengdu Draws Wide Attention

成都にある米総領事館前で自撮りする男女(26日)

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  35年の歴史を持つ同総領事館の外には週末を通じて見物人が途絶えず、職員らが出入りする様子などをカメラに収めていた。米中関係が1979年の国交正常化以降で最悪と言えるほどの状態になる中、双方の総領事館が最も目に見える形での犠牲となった。

  トランプ政権が中国総領事館の閉鎖を決めたのは、中国政府の指示で企業秘密の窃盗や全米に中国の影響を及ぼそうとする非公然の作戦が行われてきたと主張する米国側の長年のいら立ちが背景にある。ヒューストンではこの1年で中国籍の2人が企業秘密を盗もうとしたとして有罪となったが、米政権当局者は24日、ヒューストン総領事館を通じて行われていた活動は「氷山の一角」にすぎないと指摘した。

Closure of U.S. Consulate in Chengdu Draws Wide Attention

成都にある米総領事館の前に停車する大型トラック(26日)

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  一方、中国外務省は25日、ヒューストン総領事館への立ち入りをめぐり米国に強い抗議を表明。同省ウェブサイトに掲載された声明で汪文斌報道官は、中国政府として正当かつ必要な対応を取るとしていた。

  同省は27日、米国の在成都総領事館が中国の要求に従って同日午前10時(日本時間同11時)に閉鎖された後、中国当局者が正門から総領事館に入ったことを明らかにした。

  汪報道官は北京でこの日開いた定例記者会見で、「米国が行ったことに対する正当かつ必要な対応だった」と述べた。

原題:Beijing Takes Over U.S. Chengdu Consulate After Forced Closure(抜粋)

(中国外務省の記者会見などを最後に2段落に追加して更新します)
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