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ドル安加速、米中対立や米景気懸念で105円前半-ユーロは1.17ドル台

更新日時

東京外国為替市場ではドルが続落。米中対立の先鋭化や米景気回復の失速懸念を背景にドル売りの流れが加速した。ドル・円相場は1ドル=105円台前半と約4カ月ぶり安値に下落。ユーロ・ドル相場は2018年以来となる1ユーロ=1.17ドル台までユーロ高・ドル安が進んだ。

  • ドル・円は午後3時52分現在、前週末比0.7%安の105円44銭。早朝に付けた106円16銭から一時105円38銭まで下落し、3月16日以来の安値を更新
  • ユーロ・ドルは0.5%高の1.1716ドルで、一時1.1725ドルと18年9月以来のユーロ高・ドル安値を記録
  • ブルームバーグ・ドルスポット指数は先週末に0.4%下げた後、一時0.8%安の19年2月以来の1180割れ
ドル一段安

市場関係者の見方

外為ドットコム総合研究所の神田卓也調査部長

  • 新型コロナウイルスの感染拡大度合いから欧州より米国の方が景気回復が遅れるのではないかとの見方が一部に出ている
  • ユーロ高がドル安を後押しする一方、感染再拡大や米中対立によるリスクオフの円買いで3極通貨ではドル安・円高・ユーロ高の流れ
  • ドル・円はお盆前の輸出のドル売りや8月半ばの米債償還に向けて円が買われやすいといった季節性を先取りした動き。105円を維持できるかが注目だが、割れても瞬間的で実需含め買いが入ってくるだろう

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

  • 米中対立はこれまでだとリスクオフのドル高となっていたが、ユーロ圏の復興基金がまとまり、リスクオフの時にドル安に行きやすくなっている印象
  • FOMC(米連邦公開市場委員会)でのフォワードガイダンス強化などへの期待があり、米金利もかなり低い状況。ドル・円はFOMCまでじりじりと下値を試す展開に

あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長

  • ドル・円は106-109円から105-108円にレンジが切り下がったイメージ
  • ユーロは先週発表のPMI(購買担当者指数)が良かったり、復興基金の話もありかなり強い。ただ、シカゴIMM(国際通貨市場)をみてもロングがかなり膨らんでおり、ここから上は利食いが入りやすいだろう

背景

  • 中国南部の四川省成都にある米国の総領事館が27日午前10時(日本時間同11時)に閉鎖。米政府がテキサス州ヒューストンの中国総領事館閉鎖を迫ったことに対抗し、中国は同総領事館を閉鎖するよう要求していた
  • 米司法当局は24日、サンフランシスコの中国総領事館でかくまわれていた中国人研究者1人を拘束したことを明らかにした
  • 米国では新型コロナの感染悪化で景気回復が失速の兆候。23日発表の新規失業保険申請件数は、パンデミックによる3月の記録的急増後で初めて前週から増加
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