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ヒューストンの中国総領事館、長年のスパイ活動の拠点-米当局者

  • 反体制派に帰国するよう圧力をかける作戦にも使われる
  • FBIは現在、中国スパイに関連する捜査案件を約2000件抱える

トランプ米政権がテキサス州ヒューストンにある中国総領事館を閉鎖させることを決めたのは、中国政府の指示で企業秘密の窃盗や全米に中国の影響を及ぼそうとする非公然の作戦が行われてきたことに対する長年のいら立ちが背景にある。

  ヒューストンではこの1年で中国籍の2人が企業秘密を盗もうとしたとして有罪となったが、トランプ政権の当局者3人は24日の電話による記者ブリーフィングで、ヒューストン総領事館を通じて行われていた活動は中国を巡る懸念の「氷山の一角」にすぎないと指摘した。

  当局者1人によれば、米連邦捜査局(FBI)は現在、米国内で中国スパイ防止活動に関連する捜査案件を約2000件抱えており、課題を大きさを浮き彫りにしている。

  米国は、特に経済や知的財産権に関連する中国のスパイ活動に対し、従来のように我慢強い姿勢で臨まないとのシグナルを送ることを目指している。こうした姿勢の変化は、トランプ政権内でポンペオ国務長官をはじめとする強硬派が政策の主導権を握るようになっていることも一因だ。

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  匿名を条件に語ったトランプ政権当局者3人によれば、中国政府はヒューストン総領事館や他の米国内の拠点を使い、スパイ活動や中国に都合の良い政策を支持するよう米国の議員や財界リーダーに働き掛けるロビー活動のほか、「キツネ狩り」と呼ばれる作戦を行ってきた。キツネ狩りの目的は米国在住の反体制派に帰国するよう圧力を加えることだという。

  ヒューストン総領事館の指示で行われた活動は特に激しく、新型コロナウイルスワクチンを開発中の米機関から医療研究の機密を中国政府が盗み出そうとしているとの疑惑も浮上している。

  当局者によれば、ヒューストン総領事館は、米国企業から秘密を盗む目的で渡米させる中国人を募集するプログラムを進めるためにも使われたという。

原題:
Years of Chinese Espionage Prompted Consulate Closing, U.S. Says(抜粋)

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