中国総領事館がかくまった研究者、米当局が拘束
Chris Strohm、Christian Berthelsen、Joel Rosenblatt-
ビザ申請で人民解放軍との関係について虚偽説明を行った疑い
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唐娟容疑者は27日に連邦裁判所に出廷する予定
米司法当局は24日、サンフランシスコの中国総領事館でかくまわれていた中国人研究者1人を拘束したことを明らかにした。この女性研究者が中国人民解放軍との関係を隠そうとしたとして当局は訴追請求していた。
当局者らは記者団とのブリーフィングで、拘束時の状況などは明かさなかった。カリフォルニア大学デービス校の研究者である唐娟容疑者は米国ビザ(査証)を申請した際、人民解放軍との関係について虚偽の説明を行った疑いを持たれている。

サンフランシスコの中国総領事館
唐容疑者を巡る疑惑は悪化する米中関係の火種の一つとなっている。中国外務省の報道官は唐容疑者について、「政治的迫害」の被害者だとした。同容疑者は27日にカリフォルニア州サクラメントの連邦裁判所に出廷する予定。
米国の捜査員が6月に唐容疑者を聴取した数日後、検察当局は連邦裁判所に極秘で告訴状を提出し、ビザの不正取得を理由とした同容疑者逮捕のための令状発付を求めていた。
米司法省は、連邦捜査局(FBI)が米国内25余りの都市で、人民解放軍との関係を隠した疑いで他のビザ保有者も聴取したことを明らかにし、唐容疑者の他に3人の実名を挙げた。
原題:U.S. Detains Chinese Researcher Who Sheltered in Consulate (3)(抜粋)