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米国の景気回復は失速、さらに悪化の可能性も-経済指標が裏付け

  • 新規失業保険件数増加、新型コロナ感染悪化で景気回復の芽摘む恐れ
  • 多額の連邦支援の期限切れ迫る、景気は二番底のリスク-ザンディ氏

多くの米国人が肌で感じる米国経済の腰折れが公式の数字で確認され始めた。

  トランプ政権は状況の改善が近いと断言しているものの、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は悪化し、米経済の回復を抑制するか、その芽さえ摘みかねない状況にある。多額の連邦支援の期限が切れる前に米国のパンデミックからの回復が失速する兆候は、飲食業や空の旅、さらに新規失業保険申請件数の増加などに表れている。

米失業保険申請件数、増加に転じる-3月の記録的急増後で初めて (1)

Pace of improvement in initial claims leveling off after big declines months earlier

  米議会は新たな景気刺激策に関する合意をいずれまとめるかもしれないが、今のところ主要な詳細事項の多くで意見の溝がある。交渉の最終的な成否にかかわらず差し当たり明確なのは、新型コロナ感染症(COVID19)のワクチンや効果的な治療法が利用可能になるまでは、米経済は活気に乏しくまだら模様の成長にとどまり、最悪の場合、長期低迷か恐慌に陥るというシナリオだ。

  ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「議会が州・地方政府への支援や失業者向けの所得支援拡大を盛り込んだかなりの規模の追加救済パッケージを早急に可決しないと、経済はさらなる後退局面に入り、いわゆる二番底に見舞われるだろう」と述べ、「失業率は、パンデミックが収束した後もずっと2桁台にとどまる」との見方を示した。

  先週の新規失業保険件数(18日終了週)は142万件に増加。最近の悪いニュースに鈍感だった株式投資家も注目した。S&P500種株価指数は23日に1.2%下落し、約1カ月で最大の下げを記録した。

原題:U.S. Economic Recovery Is Stalling and It May Get Even Worse (1) (抜粋)

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