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日電産株が8カ月ぶり高値、4-6月期の営業利益は市場予想上回る

  • 一時前日比6.8%高の8384円と2019年11月26日以来の高値
  • 営業利益のうち約100億円をコスト削減や生産性改善で創出-永守氏

日本電産株が8カ月ぶりの高値。21日に発表した4-6月期の連結営業利益は前年同期比1.7%増の281億円と市場予想(170億円)を上回った。新型コロナウイルス感染拡大や米中貿易摩擦の長期化により売り上げが減少したが、原価改善などコスト削減が奏功した。

  株価は一時前日比6.8%高の8384円と2019年11月26日以来の高値となった。

  シティグループ証券の内藤貴之アナリストは21日付のリポートで、期待を上回る研究開発費や原価の低減に加え、第5世代通信規格(5G)やパソコン関連の新規需要が業績を押し上げたとして「ポジティブサプライズ」と評価。株価は堅調を維持するだろうと予想した。

4-6月期の業績

  • 売上高3368.8億円-前年同期比6.6%減、市場予想3132.1億円
  • 営業利益281.1億円-同1.7%増、市場予想170.3億円
  • 純利益202.8億円-同6.2倍、市場予想112.9億円

  発表によると、純利益は冷蔵庫向けコンプレッサー事業の譲渡に伴う損失計上で大幅減となった前年同期の6.2倍の203億円に回復した。今期(2021年3月期)の連結営業利益は前期比15%増の1250億円を据え置いた。

  部門別の営業利益は車載事業を除き、精密小型モーターや家電・商業・産業用事業で前年同期を上回った。5G関連のモーターやファンが好調という。電気自動車(EV)用駆動モーターシステムの販売は3月以降、回復基調にある。

  永守重信会長は決算会見で、営業利益のうち約100億円をコスト削減や生産性改善の取り組みで創出したと説明した。車載事業については「大底を打った」と述べ、売り上げの回復とともに収益性も高まっていくとの見通しを示した。

  家電や車載向けモーターが主力の日本電産は、車載事業を成長の柱に位置付けており、30年までにEV用駆動モーター市場で世界シェア35%を目指す。同社の駆動モーターシステムは中国の広汽新能源汽車や吉利汽車に採用されている。 

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日本電産のロゴ

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