コンテンツにスキップする

米TIの7-9月期見通し、市場予想上回る-慎重な姿勢も示す

更新日時
  • 前向きな見通しは景気上向きを示唆するものではないとTI幹部
  • 2008年に見られた落ち込みの深さは経験しなかったとIR責任者

半導体メーカーの米テキサス・インスツルメンツ(TI)が21日発表した7-9月(第3四半期)の売上高見通しはアナリスト予想を上回った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う受注の落ち込みが前回の景気下降局面ほどではないと説明した。ただ幹部らは前向きな見通しについて、景気が上向いていることを示唆するものではないと警告した。

  発表資料によると、7-9月期の1株利益は1.14-1.34ドル、売上高は32億6000万―35億4000万ドル(約3480億ー3780億円)の見通し。ブルームバーグの集計データによると、アナリスト予想平均はそれぞれ98セント、30億7000万ドルだった。

  ラファエル・リザルディ最高財務責任者(CFO)ら幹部は電話会議で、予想を上回る受注の堅調さが供給の混乱に備える顧客の動きによるものか、あるいは世界的なエレクトロニクスの需要拡大が関係しているのかについてアナリストから相次ぎ質問を受けた。リザルディCFOは「はっきり言って、現実は分からない」と発言。TIには10万を超える顧客がおり、「その一部も分かっていない」とインタビューで述べた。

  同社は米製造業で決算を発表する最初の大手企業で、その内容は宇宙関連のハードウエアから家電までさまざまな製品需要の先行きを示す。

  エドワード・D・ジョーンズのアナリスト、ローガン・パーク氏は「ビジネスは確実に底打ちし、再び活況の兆しを示し始めている」としながらも、新型コロナの感染拡大や米中貿易摩擦が近い将来の需要に打撃を与える恐れがあると分析した。

  TIの投資家向け広報(IR)責任者デーブ・パール氏は電話会議で、「2008年に見られた落ち込みの深さは経験しなかった」とする一方で、「今後数年間の経済動向について警戒を緩めていない」と説明した。

  4-6月(第2四半期)決算では純利益が13億8000万ドル(1株当たり1.48 ドル)と、前年同期の13億1000万ドル(同1.36ドル)から増加。一方、売上高は12%減の32億4000万ドルだった。

  TIの株価は時間外取引で一時約1%上昇した。

原題:Texas Instruments Gives Strong Forecast But Urges Caution (2)(抜粋)

(3段落目以降にCFOのコメントを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE