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【米国市況】株上昇、追加経済対策を懸念し終盤失速-ユーロ続伸

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21日の米株式市場はS&P500種株価指数が3営業日続伸。ただ、追加経済対策法案が現行刺激策の一部が失効する前に議会を通過しない可能性が意識され、日中高値を大きく下回って引けた。ユーロは対ドルで昨年1月以来の高値。欧州連合(EU)が復興基金で合意したのを好感した。

  • 米国株はS&P500が終盤大きく失速、ナスダック反落
  • 米国債は小高い、10年債利回り0.60%
  • ユーロが昨年1月以来の高値、復興基金巡るEU合意で
  • NY原油先物、大幅続伸-景気回復期待でブレントも3月来高値
  • NY金先物は3日続伸、過去最高値に接近-ウイルス懸念根強く

  S&P500種はEU復興基金合意を背景に、取引時間の大半で堅調に推移。エネルギーや金融といった銘柄の支えでプラスを確保したが、上げ幅は大きく縮小。マコネル共和党上院院内総務が次の経済対策法案は2週間以内に議会を通過することを予想していないと述べたのが伝わると、勢いを失った。

  S&P500種は前日比0.2%高の3257.30。ダウ平均は159.53ドル(0.6%)高の26840.40ドル。ナスダック総合指数は0.8%低下。米国債相場は小高い。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して0.60%。

  この日は前日急伸したハイテク銘柄の下げが目立った。大手ハイテク企業の決算発表を控える中、ナスダック100指数は前日の過去最高値から反落。同指数の年初来の大幅上昇は、アマゾン・ドット・コムの快進撃が支えてきた。

  外国為替市場ではユーロが続伸。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は4カ月ぶり低水準となった。EU首脳が7500億ユーロ(約92兆2000億円)規模の復興基金で合意し、ユーロが買われた。

  バノックバーン・グローバルのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、ユーロの動きは「ドルに不利となる幅広い流れの一環だ」と指摘した。

  ドル指数は0.6%低下。ドルは対円で0.4%安の1ドル=106円80銭。ユーロは対ドルで0.7%高の1ユーロ=1.1527ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。EUが前例のない規模の景気対策で合意したことなどを背景に、ニューヨーク、ロンドンの両方で3月上旬以来の高値に急伸した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前日比1.15ドル(2.8%)高い1バレル=41.96ドルで終了。8月限はこの日が最終取引。中心限月の9月限は1ドル上昇の41.92ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は、1.04ドル上げて44.32ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比で1.46%高い1オンス=1843.90ドルと、ほぼ9年ぶり高値。銀は2014年以来の水準に押し上げられた。世界的に景気刺激策が進められている一方で、新型コロナウイルスに対する懸念は根強く、貴金属全般に買いが入っている。

原題:Stocks Eke Out Gain Amid Doubt on Stimulus Timing: Markets Wrap(抜粋)

Euro Hits 18-Mo. High, Dollar Drops After EU Accord: Inside G-10(抜粋)

Brent Climbs to Four-Month High on Signs of Economic Recovery(抜粋)

Gold Nears Record, Silver at Six-Year High on Spur From Stimulus(抜粋)

(第4段落以降に市場関係者コメントなどを追加、相場を更新します)
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