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テスラ「ブーム」、韓国LG化学の株価押し上げ-年初来62%余り上昇

  • テスラの中国工場向けの電池供給契約を特に材料視
  • アナリストらはLG化学の目標株価を上方修正

世界的な電気自動車(EV)人気の中で、米テスラの株価は年初来で3倍強となった。このブームは現在、EV用電池メーカー最大手、韓国のLG化学の株価を押し上げている。

  LG化学の株価は年初来で62%余り上昇、時価総額は300億ドル(約3兆2200億円)超と、現代自動車を抜いて韓国総合株価指数の構成銘柄で6位となった。LG化学は現代自を含め多くの自動車メーカーに電池を供給しているが、テスラの中国工場向け供給契約が特に材料視されている。

LG Chem’s market valuation has eclipsed Hyundai’s this year

  世界経済を巡る懸念が続く中でも欧州でのEV補助金拡充とテスラ株の急伸により、世界的に関連銘柄が上昇している。しかし、テスラは黒字転換したばかりであり、EVトラックメーカーのニコラはまだ最初のセミトラックを生産していないなど、人気が先行している形だ。

  LG化学株を保有するヘッジファンド運用会社タイムフォリオ・アセット・マネジメント(シンガポール)のジェイ・リー最高経営責任者(CEO)は、「われわれはLG化学の欧州での市場シェアとポジショニングの高さから、欧州で最も多く利益を上げるだろうとみている」と指摘した。

  5月末時点の世界のEV向け電池市場でのLG化学のシェアは24.2%。2位の中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は新型コロナウイルスの感染拡大や米中貿易戦争、中国市場での政府補助金縮小で打撃を受けた。ただ最近、同社もテスラの上海工場と供給契約を結んだ。

  韓国のメリッツ証券のアナリスト、ノ・ウホ氏は「LG化学は現在、EV向け電池の生産能力が世界最高であり、さらに増強する予定だが、競合会社は引き上げようとしていない」と指摘した。同氏を含め少なくとも7人のアナリストが同社の目標株価を今月に上方修正。メリッツ証券は4-6月(第2四半期)の連結営業利益が5320億ウォン(約470億円)と、約2年ぶりの高水準になると予想している。

Hard Charging

LG Chem has captured the most market share for EV batteries in 2020

Source: Global EVs and Battery Shipment Tracker, SNE Research

Note: as of end-May

原題:
Tesla Boom Supercharges Stock of World’s Biggest EV Battery Firm(抜粋)

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