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米中の経済衝突、第2次世界大戦前を想起させる-ダリオ氏

  • 米中は経済戦争のさなか、武力を用いた戦争に発展する可能性
  • 関税は世界経済を弱体化させるが、保護される側には恩恵-ダリオ氏

ヘッジファンド運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツ創業者で富豪のレイ・ダリオ氏は、米中間の経済的緊張が武力衝突に発展する恐れがあると警告した。「軍事的な戦争」が発生する前には「経済戦争が起こることが多い」ためだとして、第2次世界大戦の開戦前の状況になぞらえた。

  ダリオ氏は、出版を予定する書著「Changing World order (仮訳:変わりゆく世界秩序)」の内容紹介ブログの最新部分で、1930年代から第2次大戦までの変動期、とりわけ各国がどのようにお互い経済制裁を科したかに注目するのは、将来を考察する上で有用かもしれないとの見解を示した。

  「米国と中国はいまや経済戦争のさなかにある。ことによると武力を用いた戦争に発展するかもしれず、自分の人生の中で経済戦争を経験したことがなかったから、現状を知るために過去の多くの事例を研究した」とダリオ氏は記した。 

  戦争に至る期間を検証したところ、各国が経済的な苦境に対処して国内の企業と雇用を守るため保護主義に走り、関税を引き上げた複数の事例があったと指摘。関税は最終的に世界経済をいっそう弱めてしまうが、保護される側には利益をもたらす傾向があり、関税を導入する指導者への政治的な支持を生む目的で利用されることが可能だと論じた。

  「経済の深刻な落ち込みと著しい富の格差、重債務、非効率な金融政策は火種を作る組み合わせで、諸国の間で大規模な衝突や革命的な変化に至ることが多い」と分析した。

関連記事:レイ・ダリオ氏が描く世界秩序-中国が台頭し米国は相対的衰退始まる(5月配信)

原題:
Dalio Evokes WW2 Parallels Looking to U.S.-China Economic Clash(抜粋)

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