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メルケル独首相、EU復興基金巡る今週の合意に懐疑的-首脳会議開始

  • 首脳は5カ月ぶりに直接対面の会議、「交渉は困難を極めると思う」
  • オランダ首相はさらに悲観的、拠出は改革を条件にするべきだと主張

ドイツのメルケル首相は、欧州連合(EU)加盟国首脳が7500億ユーロ(約92兆円)規模の画期的な復興基金で今週合意できるかは疑問だとの見方を示した。EU加盟国は17日から、5カ月ぶりに直接対面する首脳会議を開き、新型コロナウイルスの流行で大打撃を被った各国経済の回復を後押しする方策について協議する。

BELGIUM-EU-SUMMIT-DIPLOMACY-POLITICS

ブリュッセルに到着したメルケル独首相(17日)

  メルケル氏は首脳会議開始前にブリュッセルで、「各首脳ともあふれる熱意を持って会議に臨むが、隔たりは依然として極めて大きい。今回合意に至れるかどうかは予測できない」と発言。「交渉は困難を極めると思う」と続けた。

  オランダのルッテ首相はさらに悲観的な様子だ。同首相は復興基金からの拠出は、受け取り国の改革を条件にするべきだと主張。改革の後れを取り戻すプロジェクトにのみ拠出されるようにする狙いだが、拠出には加盟国の全会一致の承認を必要とし、各国に事実上の拒否権を付与するという案になる。

  「融資や補助を受けたいと言うならば、その代価として改革が単なる口約束ではなく実際に行われたということを、オランダや他国の市民に説明できるようにするのは当然だ」とルッテ首相はブルームバーグテレビジョンに対して首脳会議開始前に述べ、合意の可能性は「50%に満たない」と付け加えた。

原題:
Merkel Casts Doubt on Clinching a Recovery Fund Deal This Week(抜粋)

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