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企業の資金需要が過去最高、コロナ受け手元資金を確保-日銀調査

  • 個人向けは過去最低、自粛で消費者・住宅ローン需要が後退
  • 先行きは落ち着く方向、経済活動の段階的再開で

日本銀行が17日公表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の7月調査によると、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)が過去最高の59となり、前回4月調査の14から大きく上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、企業が手元資金を確保する動きが強まったことが背景にある。

  企業規模別にみると、大企業向けが46、中小企業向けが54で、それぞれ前回の6、13から大幅に上昇した。大企業向けはリーマンショック後の2009年1月調査における50に次ぐ過去2番目の高水準。中小企業向けは過去最高となり、政府の経済対策による実質無利子・無担保融資の需要の大きさが反映された。

  一方、個人向けのDIはマイナス24と過去最低となった。内訳をみると、住宅ローンがマイナス19、消費者ローンがマイナス31といずれも過去最低で、コロナの影響で消費活動が抑制される中で、資金需要が減少している。

  もっとも、今後3カ月の見通しでは、足元で経済活動が徐々に再開されていることを反映し、企業向けが29、個人向けがマイナス6と資金需要は落ち着く方向の動きとなっている。

  調査は6月9日から7月8日にかけて、日銀と取引のある国内銀行と信用金庫のうち、貸し出し残高の上位50先を対象に行われた。

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