コンテンツにスキップする

【日本株週間展望】一進一退、感染警戒続く―ハイテク企業決算は支え

  • 東京の新規感染者は17日時点で過去最多の290人超-報道
  • ディスコや日電産、マイクロソフトなど決算、日本PMI発表も

7月4週(20日-22日)の日本株は一進一退が見込まれる。国内外で決算発表が本格化し、ハイテク関連を中心に好業績が期待されることが株価の下支えになりそうな半面、新型コロナの感染者増加の勢いが警戒され、日本株の重しになりそうだ。

  国内で新型コロナの新規感染者数が急激な増加を続ける中、23日からの4連休に合わせて観光支援事業「Go Toトラベル」が始まる。土壇場でキャンペーンの対象から東京発着の旅行を除外するなど迷走ぶりに批判の声も上がるが、キャンペーの実施が感染拡大につながれば、再び株価のマイナス材料になる。

  国内では21日にディスコや日本電産が、米国では21日にテキサス・インスツルメンツ、22日にマイクロソフトやテスラが4-6月期の決算を発表する。在宅勤務の流れが世界的ムーブメントになってきたことを追い風に、半導体などのハイテク関連企業の業績は堅調が予想される。これらがコンセンサスを上回る決算になるようだと、日本株の押し上げ要因となりそうだ。

  国内経済指標では、20日に6月貿易収支が発表される。移動制限緩和後の数字として少しでも改善しているかが焦点となる。21日に6月全国消費者物価指数(CPI)、22日に購買担当者指数(PMI)の発表も予定されている。

  日本市場は23日、24日が休場となるため、ネガティブ・サプライズを警戒したリスクオフの動きで週半ばにかけて売りが出てくる可能性があるといいう。3週のTOPIXは週間で2.5%高と4週ぶりの上昇となった。

《市場関係者の見方》

野村証券の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジスト

  「横ばいとなりそう。日米の感染者増は予断を許さない状況で、GoToキャンペーンのタイミングで感染者が急増し生産活動が足踏みするとの懸念が一気に高まれば、相場の上値を抑える。一方で、半導体の後工程を担う企業であるディスコの好決算が確認できれば、半導体企業全体に楽観が広がりそう。3月の急落時と比べると、各国で景気対策が打たれるなど政策サポートがあることが下値の支えとなる。日本は米国と比べて景況感の回復が遅れていることから、V字回復を描ける兆しが見えてくるかどうか見極めるためにPMIに注目している。」

インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジスト

  「ダウンサイドリスクが意識されつつ、ボックス圏での推移となりそう。米国の一部の州で感染者数が急増し、州当局が引き続き営業制限措置を取ることとなれば経済を下押しする。国内の感染者増も、元に戻りつつあった経済活動を止めてしまうリスクがあり、当面日本株は上値を狙いにくい。中国株は個人投資家のセンチメントによって振れやすく読みずらい相場ではあるが、中国株がさらに急速な調整をすればそれを警戒して日本株もつれ安となる懸念もある。」

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE