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ドル・円は107円ちょうど付近で小動き、コロナ感染拡大でリスク回避

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円ちょうど付近で小動きだった。国内外での新型コロナウイルスの感染拡大があらためて懸念される中、株価下落を背景にリスク回避に伴うドル買いと円買いが拮抗した。中国の経済指標もセンチメント好転につながらず、オーストラリアドルなどが下落。欧州中央銀行(ECB)の金融政策発表を控えたユーロも弱含み。

  • ドル・円は午後3時42分現在、前日比ほぼ横ばいの106円96銭。106円83銭から107円03銭と20銭のレンジで推移
  • 豪ドルは対ドルで0.3%安の1豪ドル=0.6988ドル、対円では0.3%安の1豪ドル=74円74銭
  • ユーロ・ドルは0.1%安の1ユーロ=1.1396ドル
ドル買いと円買いでこう着

市場関係者の見方

ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト

  • 東京市場は前日のワクチン期待による楽観が持たず、ドルと円が買われがち
  • ワクチンの実用化には時間がかかるし、東京で感染者280人台というニュースも出て、感染再拡大への不安がまた戻ってきてしまった
  • 中国指標もGDP(国内総生産)は良かったとはいえ、小売りはまさかの減少で、楽観の追い風にはならず。豪雇用統計も強弱まちまちの内容で決め手に欠ける材料しか出ていない
  • ECBはほぼ無風で終わりそう。焦点は復興基金の進展具合の方で、ユーロもECBは材料にしにくいだろう

外為ドットコム総合研究所の神田卓也調査部長

  • ワクチンもまだ初期段階で感染拡大をすぐに止められるわけではないことを考えると、欧米の株高にアジアもそこまで強くはついていけない
  • 中国のGDPは予想を上回ったが、コロナ第2波懸念などもあるので、すぐにこれに反応してリスクオンの度合いがさらに高まるということは今のところない

背景

  • 米株価指数先物はアジア時間の取引で下落。中国・上海総合指数は3%超下げており、日経平均株価は前日比175円安で終了
  • 中国の4-6月GDPは前年同期比3.2%増と市場予想を上回った。一方、6月の小売売上高は前年比1.8%減と予想外のマイナス
  • 小池都知事によると、東京都内では16日に新たに280人台の新型コロナ感染者が判明する見通し-過去最多を更新
  • オーストラリアのビクトリア州では、16日の新規感染者が過去最多を更新
  • 6月の豪雇用統計で雇用者数は前月比21万800人増と予想の約2倍の伸びとなったが、前月分が下方修正され、失業率は7.4%と予想以上に悪化した
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