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ドル・円は107円台前半、対主要通貨では軟調-日銀金融政策据え置き

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円台前半で推移。新型コロナウイルスのワクチン開発期待や米銀決算を受けた株高でリスク選好の流れが続く中、ドルと円は両通貨とも主要通貨に対して軟調だった。日本銀行による金融政策会合では、市場関係者のほぼ予想通りに従来の金融政策が据え置かれ、相場の反応は限定的だった。

  • ドル・円は午後3時23分現在、前日比変わらずの107円24銭。ここまでの値幅は107円19銭から107円31銭
  • ドルと円は主要16通貨の大半に対して下落
  • ブルームバーグのドル指数は一時1204.33と6月11日以来の低水準を付ける場面も
  • ユーロ・ドルはほぼ変わらずの1ユーロ=1.1404ドル。一時1.1423ドルと3月10日以来の高値

ドル・円は日銀会合を経ても膠着

市場関係者の見方

バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト

  • 新型コロナウイルスの感染拡大以降、円だけでなくドルも安全通貨としてリスクオフ時に買われ、リスクオンでは売られるようになったため、同じ方向に動いてしまい、ドル・円は106-108円程度を向け出せない
  • グローバルな要因では同じような反応をするので、大きく動くにはどちらかの通貨に固有の材料が必要。日銀会合も無風で通過してしまったので、次の候補は米大統領選の見通しなどか
  • 今週の欧州中央銀行(ECB)会合は据え置きだろうが、欧州連合(EU)首脳会議で復興基金の創設を巡ってどこまで進むか、慎重姿勢の一部諸国とどれだけ折り合えるかは注目。反対意見はおおむね織り込み済みなので、進展があればユーロは買われやすいだろう

マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト

  • 日銀政策の据え置きは想定通り、景気・物価見通しも市場の想定範囲内で、発表時間もいつも通りだった。債券市場関係者の受け止め方次第で金利が多少動き、ドル・円には波及する可能性は若干は意識されていたが、この内容では反応が難しいのではないか
  • 新型コロナウイルスのワクチン開発期待や予想を上回る米銀決算を受けた株高でリスクオンとなる中、ドル売りと円売りが綱引きしており、クロス・円は上がりやすい
  • 今週はECB会合とEU首脳会議があるユーロがポイント。ドル・円相場もユーロに対する感応度のちがいが膠着(こうちゃく)を破るきっかけになり得る

背景

  • 日銀が金融政策の維持決定、経済・物価は引き続き下振れリスク大きい
  • 15日の日経平均株価は前日比358円高で取引を終了。米株価指数先物も上昇
  • モデルナのコロナワクチンで被験者全員が抗体獲得-初期段階試験
  • トランプ大統領、香港への優遇措置撤廃-対中制裁法にも署名
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