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トランプ氏の発言、ますます自己防衛的に-感染拡大と支持率低下の中

  • 不当な扱いを受けているとツイートで繰り返し主張
  • 前回選挙では「忘れられた人々」の窮状訴え当選した

トランプ米大統領は前回の選挙で、ブルーカラーの白人労働者層、いわゆる「忘れられた人々」の窮状を訴え、支持を得ることにより当選を果たした。しかし、再選を目指す現在、トランプ大統領が訴えているのはもっぱら自身の苦境だ。

  トランプ大統領は現在、新型コロナウイルスの感染再拡大や景気下降、全米に広がる人種差別への抗議行動といった危機的状況に対処できていない。新型コロナにより選挙キャンペーンの目玉である経済は悪化し、得意としてきた選挙集会も開催が難しくなっている。

President Trump Holds Keep America Great Rally

オクラホマ州タルサで演説するトランプ大統領

Photographer: Go Nakamura/Bloomberg

  こうした中、トランプ大統領はツイッターに繰り返し「政治的魔女狩りだ!」「大統領へのハラスメントだ!」と投稿。裁判所は歴代の大統領に強い敬意を払ってきたが「自分には払わない!」と訴え、自分の選挙陣営はオバマ前政権からスパイされたと主張した。また、ゴルフに時間を費やしていることについて、自分にとって唯一の運動だと釈明した。

  大統領は13日、政権の科学者らは新型コロナに関して「偽って」おり、「選挙が全てだ」という投稿をリツイート。また、国内の新型コロナ感染者の増加は検査を増やしたためだと主張した。さらに、FOXニュースによる自分の報道に文句をつけた後、自分が初めて公の場で着用したマスクが似合っているとのFOXビジネス司会者の褒め言葉をリツイートした。

  現在の危機的状況は再選を目指す大統領にとって不運と言えるが、歴代の大統領は困難に直面しても個人的な思いを胸の内に秘め、有権者の苦境に関して公に語ることに集中していた。しかしトランプ氏はそうではない。

  トランプ氏は世論調査の支持率で民主党バイデン氏に後れを取り、共和党が上院の過半数議席を失う可能性がある中でもしばしば自分は不当に扱われていると不満を表明しており、このことは大統領が戦略を変えるつもりがないことを示している。

トランプ大統領は、新型コロナ感染再拡大や景気下降、全米に広がる人種差別への抗議行動といった危機的状況への対処で苦戦している

person: himself. Bloomberg’s Josh Wingrove has more on “Balance of Power.” (Source: Bloomberg)

  トランプ氏の支持率は、危機に伴い大統領とその対応に注目が集まる中で低下してきた。米国民が新型コロナの犠牲者増加を懸念しているのに対し、トランプ氏は引き続き、個人的な問題と捉えてツイートしている。

  共和党のベテランストラテジストでブッシュ(息子)大統領の選挙キャンペーンなどに関わってきたチャーリー・ブラック氏は、トランプ氏がコロナに関して自分はついていないと考えているかもしれないと指摘。「それは間違っていないが、大統領になればそういうことは起こるものだ。トランプ氏は最善を尽くす必要がある」とし、「コロナ以前の問題の大半は自分で招いたものだ。以前は、経済の成果を訴えることで帳消しにできた。現在はもっと難しくなっている」と説明した。

原題:
Trump Pivots to Self-Pity With Polls Sinking, Pandemic Worsening(抜粋)

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