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ドル・円は107円前半、コロナ感染拡大懸念も米銀決算控えて小動き

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=107円台前半で小動き。新型コロナウイルス感染拡大による米経済活動再制限の動きや米中対立懸念を背景にリスク回避に伴う円買いも見られたが、米銀決算発表や欧州関連イベントを週内に控えて、全般的に様子見姿勢が強まった。

  • ドル・円は午後4時5分現在、前日比ほぼ横ばいの107円30銭。107円37銭を高値に一時107円12銭まで軟化する場面も
  • クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)はまちまち。ポンド・円が弱い一方、オーストラリアドルは対円で0.2%安から0.1%高の1豪ドル=74円台半ばまで持ち直し
107円台前半でもみ合い

市場関係者の見方

上田ハーロー外貨証拠金事業執行担当役員の山内俊哉氏

  • 日銀会合やEU(欧州連合)首脳会議などを週内に控えているので、全体的には無風とは思うが、市場は様子見になっている
  • コロナの感染拡大スピードは速いが、一方でワクチンの話もある。コロナを耐えてワクチンを待とうという感じになっており、なかなかリスク回避の心理にもなりにくい

IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト

  • 日本株が軟調で、米株先物も上げ幅を縮小している状況でドル・円は上値が重くなっている印象-東京市場午前の動き
  • ただ、株高ならドル安・円安、株安ならドル高・円高と同じ方向の力がぶつかり合う状況で、106-108円のコアレンジを中心とした売り買い交錯相場を脱するのは簡単ではない

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役

  • 中国を巡る対立もまだくすぶっているレベルのヘッドラインが中心なので、市場も一喜一憂する程度。完全な関係悪化、もしくはコロナ第2波の経済への影響顕在化など、ドラスティックなリスクオフの材料が出ない限りは106-108円のレンジ内での推移が続く
  • ただし、米銀決算発表で引当金の想定以上の積み増しなどあると、リスクオフの引き金となる可能性はある。株価動向との兼ね合いにもなるが、本格的なリスクオフとマーケットが認識すれば、ドル・円が106円を割ってさらに下押しという展開もあり得る
  • 今週はECB(欧州中央銀行)会合やEU首脳会議もあるし、ブレグジット(英国のEU離脱)交渉も再度動き出してヘッドラインも出るタイミングになりつつあるので、先週よりは動意が出るかもしれない

背景

  • 14日のアジア株は下落。中国株は1%超下げる場面もみられ、日経平均株価は前日比197円安で終了。一方、米株価指数先物は日本時間午後に値を切り上げる展開
  • 米カリフォルニア州は13日、店内の飲食やバー、映画館などの営業を禁止。同州では新型コロナによる入院者数が過去最多に
  • ポンペオ米国務長官は13日、南シナ海における中国の権利主張は「完全に不法」と公式に非難
  • 米国では14日のシティグループ、JPモルガンなどを皮切りに銀行大手の決算発表が始まる。新型コロナの影響で4-6月は金融危機以降で最悪の四半期となる可能性も
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