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「飲み会」クラスターも警戒、東京での感染者増で-大阪も黄信号

更新日時
  • 感染が「夜の街」から拡大、劇場や文京区の保育園でも集団感染
  • 密閉空間の会話で感染拡大の可能性、3密回避呼び掛け-西村再生相

新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が再び広がっている。東京都内では12日まで4日連続で200人超の新規感染者が確認されたが、ホストクラブなど「夜の街」関連に加え、劇場や保育園でも集団感染が発生。飲み会で感染する例もあり、政府は警戒感を強めている。13日の新規感染者数は119人だった。

  西村康稔経済再生担当相は12日の記者会見で、新たな感染確認が「会食、飲み会で増えていることも非常に気になっている」と指摘。個室など密閉された空間で、近距離で会話すると感染が広がる可能性があるため、改めて密集、密接、密閉の「3密」の回避をはじめ、感染予防策の徹底を呼び掛けた。全国でも感染がみられており、「警戒感をもって対応しなければいけないと危機感を強めている」とも語った。

  5月25日の緊急事態宣言解除後、飲食店の営業が再開。西村氏や東京都の小池百合子知事は先週から、若い世代はコンパやパーティー、ビジネスマンでは会食での感染に注意するよう繰り返し求めている。

Novel coronavirus outbreak / Japan

西村康稔経済再生担当相と東京都の小池百合子知事(7月10日)

  東京の新規感染者数は、2日から6日連続で100人超えとなった後、8日にはいったん75人に減少したものの、9日に224人、10日に最多の243人となり、11、12両日は206人と1日当たりの感染者数が4日連続で200人を超えた。

  西村再生相は13日午後の記者会見で、都内の同日の新規感染者数は119人と報告を受けていると語った。西村氏は感染防止策を徹底した上で経済活動との両立を図るとして現時点で幅広い業種に休業要請を行うことは考えていないとの意向を改めて示した。直ちに緊急事態宣言を出す状況ではないとも述べた。

  隣接する埼玉、千葉、神奈川の各県でも増加傾向にあり、埼玉県の大野元裕知事は事業者に対し、キャバクラやホストクラブなど接待を伴う飲食店のうち、業界のガイドラインに従った感染症対策が徹底されていない施設については13日午前0時から使用を停止するよう要請した。

大阪府知事も感染者増で黄色信号を点灯

  夜の街以外での、クラスター(感染者集団)の発生も見られる。新宿区の劇場で6月30日から7月5日に上演された舞台では、出演者や観客らの間で感染が広がった。主催者の12日の発表ではこれまでに出演者16人、スタッフ5人、観客9人の計30人の感染が確認されたという。劇場側のウェブサイトによると休憩時間の場内換気や観客のマスク着用、手指の消毒など一定の感染予防策は講じていたという。

  また、文京区では、区立保育園で11日までに、園児20人と保育士2人の感染が確認された。 

 

Japan Pushes Ahead With Re-Opening Even as Tokyo Cases Mount

劇場でも集団感染が確認された新宿(7月10日撮影)

  感染拡大は、首都圏以外でも見られている。大阪府では12日、新たに32人の新規感染者を確認。府の独自基準「大阪モデル」で、府民に警戒を呼び掛ける「黄色信号」が点灯した。休業要請は行わないが、吉村洋文知事は感染防止策を徹底していないキャバクラやホストクラブなどの利用自粛に加え、高齢者や基礎疾患のある人には、感染リスクの高い環境の施設の利用を避けるよう促した。

(西村再生相の13日の記者会見の内容などを第1、5段落に追加し、更新しました)
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