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中国経済の回復、新興市場通貨の追い風になる見通し-今週の新興市場

  • 16日発表の中国4-6月GDPは前年比2.2%増に改善する見込み
  • ゴールドマン、人民元の12カ月予想を1ドル=6.7元に上方修正

新興市場では現在、懸念される新型コロナウイルスの感染拡大は別にして、新興国投資家にとって良い状況が続いている。今週の新興市場は、16日発表の中国の4-6月(第2四半期)国内総生産(GDP)が前年同期比2.2%増と、前期の6.8%減からの改善が予想されており、世界のリスクセンチメントのバロメーターになっている人民元は週間ベースで2019年1月以来最大の上げとなった後、さらに上昇する見込み。

  ゴールドマン・サックス・グループは元の12カ月見通しを従来の1ドル=7元から6.7元に引き上げた。ドル安が寄与すると予想した。

  ゴールドマンのザック・パンドル氏らストラテジストはリポートで、「中国国内のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)は一段と堅調になっているようだ」と指摘。「成長は引き続き底堅く、新型コロナは抑制されていると伝えられている。貿易黒字は拡大し、株式相場と金利は上向いている」と説明した。

  これは、今月に入って上昇している新興市場通貨への追い風になる可能性が高い。MSCI新興市場通貨指数の50日移動平均は100日平均を上回った。ドイツ銀行によると、途上国通貨は割安であり、国債保有における海外勢のシェアが過去最低水準まで低下する中で、今後恐らく伸びて他の高リスク資産に並ぶ見込み。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの株式グローバル責任者ポール・クインシー氏(ニューヨーク在勤)は新興市場株について、依然として銘柄選択の好機が続いているとの見方を示した。

  そのほか、16日発表の6月の中国工業生産は前年同月比4.8%増と拡大傾向を引き続き明確に示す見通し。一方、6月中国小売売上高は同0.5%増にとどまると予想される。

  14日発表の6月中国貿易統計はドル建ての輸出と輸入が共に前年同月比の減少幅を一段と縮小する見通し。

  韓国銀行(中央銀行)は16日の金融通貨委員会で、政策金利を過去最低の0.5%に据え置くと見込まれている。

EM currency gauge's 50-day moving average crosses above its 100-day line

原題:
China Rebound Emboldens Calls for Emerging Market Gains to Last(抜粋)

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