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ギリアドのレムデシビル、患者生存の可能性高める一助に-比較分析

  • 臨床試験結果を実臨床下でCOVID19と闘う人々と比較した
  • レムデシビル投与の患者は14日以内に死亡する確率が62%低かった
relates to ギリアドのレムデシビル、患者生存の可能性高める一助に-比較分析
Photographer: Ulrich Perrey/AFP via Getty Images
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米バイオ医薬品メーカー、ギリアド・サイエンシズは10日、新型コロナウイルス感染症(COVID19)治療薬レムデシビルの臨床試験結果を実臨床下で同感染症と闘う人々と比較した分析結果を発表し、同薬が患者生存の可能性を高める一助となる可能性を示した。

  発表文によると、第3相試験「SIMPLE-Severe」でレムデシビルの投与を受けた患者はこの試験に参加していない患者に比べ、14日以内に死亡する確率が62%低かった。このデータは国際エイズ会議のCOVID19コンファレンスで公表された。

レムデシビル、新型コロナ患者死亡率62%下げる可能性-ギリアド発表

  レムデシビルが生存率を引き上げることを決定的に示す情報は今のところ十分にはない。同じ試験に参加していない2つのグループの比較は決定的なものとは見なされないが、今回の分析結果は同薬の効果について知見を広げるものだ。

  コロンビア大学のアービング・メディカルセンターの感染症専門医師スーザン・オレンダー氏はギリアドの発表文で「この比較分析は標準治療だけの場合と比べたレムデシビルの効果について貴重な追加情報を提供するものだ」とした上で、「無作為化比較試験ほど厳格ではないが、実臨床下から有意に引き出された今回の分析は臨床試験データの重要な補足としての役目を果たす」とコメントした。

  一方、レイモンド・ジェームズのアナリスト、スティーブン・シードハウス氏は、ギリアドが死亡率に関する効果を3つのゴールドスタンダードの臨床試験で示すことができておらず、より厳格な結果に「近づける」ため比較試験を利用していると指摘。分析結果は混乱を招くものだとし、新たな適切にデザインされた最も信頼のおける試験でこうした結果を確認できるか不明だと述べた。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、マーク・エンゲルスゲルド、ジェナ・リー両氏も「この種の分析はゴールドスタンダードの無作為化試験には及ばない」との見方を示した。

  ギリアドの株価は10日、一時2.9%値上がりした。終値は2.2%高の76.32ドル。

原題:
Gilead Says Remdesivir Linked to a Reduction in Mortality Risk(抜粋)

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