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プロ野球のスタジアムに観客戻る-コロナ感染拡大の中でマスク姿

  • 10日から観客入れた試合開催が認められる-ナゴヤドームに4958人
  • マスクの着用義務付け-体温が37.5度以上あった場合は入場禁止

ナゴヤドームで10日行われた中日-広島戦は延長10回までもつれ込む接戦となり、最後はビシエド内野手のサヨナラ本塁打で3-2と中日の劇的勝利で幕を閉じた。

  この日から観客を入れた試合開催が認められ、来場した4958人は飛び跳ねたり、拍手したり歓声を上げたりしていた。まさに日本のプロ野球リーグ関係者が数カ月にわたり防ごうと手段を模索していた事態だ。

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ナゴヤドームで10日行われた中日-広島戦を観戦するファン

  新型コロナウイルス感染が拡大する中で、日本は世界で一足早く観客を入れた大規模スポーツイベントを再開することになった。この試合では興奮を抑えずに感染リスクを最小限にとどめることがほぼ不可能であることが浮き彫りになった。

  マスクの着用は義務付けられており、風邪の症状があったり、体温が37.5度以上あったりした場合は球場内への入場が禁じられている。

  東京都の新型コロナ感染者が再び増えているとはいえ、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計データによれば日本の感染者は累計約2万1000人にとどまる。一方、米国では310万人を上回っている。

  170人余りのプロ野球選手の代理人を務めるスポーツエージェントのスコット・ボラス氏は、今月23日開幕予定の米大リーグ機構(MLB)の手本として日本や韓国、台湾を挙げる。「野球が他の環境で安全に運営されているのを目の当たりにすることは非常に役に立つ」と取材で語った。

  大リーグの各チームは日本や韓国の観客試合の開催に向けた手順を特に注視している。選手の年俸で大きな赤字を抱えている各チームにとって、チケット販売が全体の収入に占める割合は大きい。韓国政府は日本よりも経済開放に慎重で、野球も無観客試合が続いている。

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社会的距離を保ちながら入場を待つファン(7月10日)

  ナゴヤドームで10日行われた試合の序盤は場内のエアコンの音が聞こえるくらいに静かなこともあった。広いドーム内で他人に聞かれないようひそひそと話す人もいた。

  だが、ゲームが進み、ビールの消費も増えるにつれて観客も騒がしくなっていった。選手の名前を呼び始めるファンが現れ、ファインプレーには歓声が上がった。

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ナゴヤドームで10日行われた中日-広島戦を観戦するファン

  一方、無観客でのプレーを余儀なくされていた選手らは場内のファンから大きな後押しを受けた。この日行われた全5試合のうち3試合がサヨナラで決着した。

  「ファンの声援が力になった」とビシエド選手。「素晴らしい応援をありがとう。きょう来てくれたおかげで良いプレーができた」と振り返った。

原題:
Masked Fans Return to Stadiums as Baseball Inches Back in Japan(抜粋)

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