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世界中で記録的な債券発行、「臨界点」に近い可能性-マン・グループ

  • 今のバリュエーションはポジティブなニュースの多くを反映している
  • リサ・チュア氏が運用するファンド、年初来リターンはプラス9.2%

上場ヘッジファンド運用会社としては世界最大の英マン・グループは世界中で大洪水のように債券が発行されており、買い手のリスクが高まっているとみている。

  ブルームバーグの集計データによれば、世界中の企業が今年これまでに2兆ドル(約214兆円)余りを起債しており、1年前の同じ時期に比べ55%増加と記録的な発行ペースとなっている。

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が世界経済に打撃を与える中で、政府および政府機関も刺激策の財源として年初来で1兆6000億ドルを調達。2009年以来の規模に膨らんでいることをデータは示した。

  マン・グループ傘下マンGLGのポートフォリオマネジャー、リサ・チュア氏は、「市場での3月の売りでバリュエーションが安くなり、債券供給は容易に需要に吸収されるかもしれないが、今は臨界点に近い可能性があるとわれわれは考えている」と話した。

Debt Deluge

Companies around the world have sold a record amount of bonds this year

Source: Bloomberg

This chart shows bonds sold annually from Jan. 1 to July 9

  「今のバリュエーションはポジティブなニュースの多くを反映している思う」とも指摘し、米連邦準備制度など各国・地域の中央銀行の支援策を巡る楽観ムードがしっかりと織り込まれていることに触れた。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、チュア氏が運用に携わる13億5000万ドル規模の「マンGLGグローバル・エマージング・マーケッツ・デット・トータル・リターン・ファンド」の年初来リターンはプラス9.2%。同種ファンドの99%の成績を上回っている。

原題:Man Group Says Bonds Close to ‘Tipping Point’ After Debt Binge(抜粋)

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