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ドルは2週間ぶり107円割れ、コロナ感染拡大でクロス中心に円買い進む

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は2週間ぶりの1ドル=107円割れ。新型コロナウイルスの感染拡大を背景にアジア株が下落する中、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)を中心にリスク回避に伴う円買いが強まった。

  • ドル・円は午後3時23分現在、前日比0.3%安の106円89銭。107円26銭を高値に一時106円88銭と6月26日以来の水準まで円高が進行
  • 円は主要通貨すべてに対して上昇
  • オーストラリアドルは対円で一時0.9%安の1豪ドル=74円02銭
  • ユーロ・円は一時0.5%安の1ユーロ=120円35銭
    • いずれも今月1日以来の円高水準
2週間ぶり106円台

市場関係者の見方

NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのデービッド・ルー氏(香港在勤)

  • 目立ったニュースがあるわけではなく、基本的には新型コロナの感染再拡大、なかでも死者増加がリスクオフ材料として意識されており、クロス円の下げを通じた円買いにつながっている
  • ただ、コロナ懸念対各国政府・中銀による対策という構図の中で、ポジション調整以上にリスクオフで攻めるのはためらわれる局面。リスクがあるとすれば、クロス円のポジション調整が深めに値幅が出ることではないか

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • 日本株もここまで大きく上げていた上海株もマイナス推移で、それを背景にリスクオフの円買いが優勢
  • 円に次いでドルも買われており、ドル・円は小幅ながら円買いの方が勝っているといういつものリスクオフの形
  • 各国で淡々と経済再開が進んでいるが、本当に大丈夫かと再度のロックダウン(都市封鎖)の可能性も含め警戒感が強まっており、ドル・円は106円前半ぐらいまでもう一度やってみようかという雰囲気になってきている

大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジスト

  • きょうはシンガポール市場が休みなので、それほど流動性が豊富ではなく、米系投機筋などが仕掛けやすいことは仕掛けやすい
  • ただ、107円より下は実需の買いがかなりあるとみられ、そこまで大きな調整が起こるかは疑問
  • 基本的には方向感がつかみづらい状況は変わらず、106-108円のレンジが当面続きそうなイメージ

背景

  • 米国では9日、新型コロナウイルスの新規感染者が6万人を突破。テキサス、カリフォルニア、フロリダの3州で1日の同感染症による死者数が過去最多を更新した
  • 東京都内で10日に確認された新規感染者数は243人。2日連続で200人を超え、過去最多を更新
  • 10日のアジア株はほぼ全面安。上海総合指数は9営業日ぶりに反落、日経平均株価は前日比238円安で終了。米株価指数先物も時間外取引で軟調推移
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