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Photographer: Scott Eells
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世界の富裕層、ウェルスマネジメントの高い手数料に不満

  • キャップジェミニが投資可能資産100万ドル超の2500人余りを調査
  • 19年に3分の1が手数料に不満-市場不安定で割合高まる公算大
Stacks of U.S. $100 bills are arranged for a photograph in New York, U.S., on Thursday, Feb. 7, 2013. The U.S. dollar advanced in trading today to the highest in almost three weeks against a basket of major currencies.
Photographer: Scott Eells

新型コロナウイルス感染拡大を受けて市場が混乱する前から既に、ウェルスマネジメント業界の富裕層顧客は高い手数料に不満を持っていたことが、キャップジェミニの調査で分かった。

  同社の「ワールド・ウェルス・リポート 2020」によると、投資可能資産100万ドル(約1億700万円)超を持つ2500人余りの3分の1が、2019年の時点で手数料に不満を抱いていた。

  現在の不安定な市場の状況の下、こうした不満はさらに高まる公算が大きい。回答者の約2割が、主に契約しているウェルスマネジメント会社を翌年に変える計画を示し、料金の高さを第1の理由に挙げた。

  投資家らの主要な関心事は透明性、パフォーマンス、受けるサービスがもたらす価値の3つで、預かり資産額ではなくパフォーマンスやサービスに基づく手数料体系になるよう望んでいる。

  顧客のコスト意識の高まりとオンラインでの資産運用サービスの台頭が、ウェルスマネジメント業界に圧力を与えている現状が浮き彫りとなった。

  同時に、富裕層の資産が増えていることもリポートは示した。富裕層の純資産額は19年末に、前年から8.7%増え74兆ドルに達した。12年12月の時点では46兆ドル。百万長者の数は2000万人近くに増え、そのうち資産3000万ドル超は18万3400人。

  地域別で富裕層が昨年最も大きく増えたのは北米で、アジア太平洋地域がけん引しなかったのは12年以来。人数は米国が最多で19年末時点で590万人と、18年の530万人から増加。2番目は日本の340万人で、これにドイツと中国、フランスが続いた。

  今年1-2月に富裕層が最も選好した資産は株式で、配分比率は30%。これに対し、債券は17%、不動産15%、代替投資13%、現金が25%だった。

World Wealth

Rich individuals estimated to hold $74 trillion of financial wealth at end of 2019

Source: Capgemini World Wealth Report 2020

原題:World’s Rich Question Fees With Wealth Hitting $74 Trillion (2)(抜粋)

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